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ビールの主原料ホップ、日本産もあるの?

ビールの主原料の一つであるホップは、アサ科に属する雌雄異株のつる性多年草でビールに苦みと爽快な香りを与えるために用いられます。

 ホップの主な産地はチェコ、ドイツ、アメリカなどが有名ですが、日本でも栽培されています。ホップの主な原産国と品種名の一部は次のとおり。

原産国(品種名)

  • チェコ(ザーツ)

  • ドイツ(テトナング、ハラタウトラディッション、ペルレ、マグナム、ヘラクレス)

  • アメリカ(シトラ、カスケード、ナゲット、モザイク、コロンバス)

  • オーストラリア(ギャラクシー)

  • ニュージーランド(ネルソン・ソーヴィン)

  • 日本(信州早生、ソラチエース、IBUKI、MURAKAMI SEVEN)

主な国産ホップ

信州早生

サッポロビールの前身である大日本麦酒の育種研究で1910年に生まれ、長野県で栽培をはじめたことから、名前に「信州」とついています。

ソラチエース

北海道空知郡上富良野町生まれ。1984年にサッポロビールが開発したホップ

伝説のホップ「ソラチェース」とは|SORACHI1984|サッポロビール (sapporobeer.jp)

IBUKI

キリンビールが開発したホップ。キリンビールの契約農家で栽培されており「一番搾り とれたてホップ生ビール」や「SPRING VALLEY 豊潤<496>」に使われています。

MURAKAMI SEVEN

キリンビール株式会社リサーチフェロー村上敦司さんが育種したホップ。「MURAKAMI SEVEN IPA」に使われています。

研究者としての価値観を変えたフレッシュホップの香り #021 村上敦司|TONO Japan Hop Country |岩手県遠野市 (note.com)

国内のホップ生産地

 日本国内では主に北海道、東北地方でホップの栽培がおこなわれており、国内のホップ生産量は171トンのうち実にその95%以上が東北4県(青森、秋田、岩手、山形)で栽培されています。

生産量日本一は岩手県

令和4年の生産量TOP3は次の通り

  • 第1位 岩手県:全国シェア 47.8%

  • 第2位 秋田県:全国シェア 28.6%

  • 第3位 山形県:全国シェア 15.6%

岩手県 - ホップ(いわてお国自慢) (pref.iwate.jp)

 岩手県のなかでも一大産地となっているのが栽培面積日本一の遠野市。当地では「遠野ホップ収穫祭」が毎年開かれ、毎年秋に発売される「一番搾り とれたてホップ生ビール」は発売当初「遠野産」の名称が記載されていたことから”遠野の地ビール”と思っていた住民もいたとかいないとか・・・

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