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🍺が好き。日本ビール検定3級取得(2023年)

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最近の記事

農閑期に仕込まれ夏に飲むセゾン

 ベルギーのワロン地方で造られていた夏だけのビアスタイルがセゾンの始まり。  冬の時期仕事があまりない農家が農閑期にビールを仕込み、最盛期の夏に農作業の合間に飲むためのビールを造ったのがセゾン。夏に労働後の野ぞの渇きを癒すためのビールだったため、甘さ控えめですっきりとした飲み口のものが多かったようです。  セゾンは元々、野生に存在している酵母を利用して造る自然任せのビアスタイルだったため造られる農家により様々な味があったようです。 セゾンの特徴 もともとは自然由来の酵母

    • 赤褐色のアルト

       ドイツデュッセルドルフ発祥の「アルト」ビール。アルトとはドイツ語で古いという意味。古い?熟成したビールなのか・・・ というとそうではなく、下面発酵のラガービールより古くから造られているためアルトという名称に イギリスのエールがドイツへ ビアスタイルとしては上面発酵酵母を使った「エール」に分類されるものとなり、成り立ちとしてはイギリスのエールビールがドイツに伝わり広まったのが「アルト」。  濃色麦芽を使用し、赤褐色をしているため日本のクラフトビールでは「赤ビール」とか「赤

      • 自然発酵ビール ランビック

         ビールは麦芽・ホップ・水を主原料として造られ、発酵の段階で酵母が用いられ、その酵母の特性により大きく上面発酵、下面発酵に別かれ様々なビアスタイルがあります。  多くの場合ビール用の酵母を入れるのですが、醸造している蔵に存在する自然の酵母を使って発酵させるものもあります。 ランビック 自然発酵ビールはランビックというビアスタイルに分類されます。  ランビックは、ベルギーブリュッセル近郊で500年以上前から作られていて、野生酵母による複雑な香りと強烈な酸味が特徴な他と比べ

        • ビールの苦みを表すIBU

           ビールの苦みは原材料の一つであるホップの中に含まれる「α酸」という成分がもとになっている。ホップを使う量を増やしたり、長く煮込むことで苦みの強いビールになります。 苦みを数値化IBU ビールの苦みを表す数値に「IBU(International Bitterness Units)」国際苦単位があります。この数値が高いほど苦みの強いビールになります。  日本国内で多く飲まれている標準的なビールのIBUは20程度。苦みの強いIPAのIBUは60前後。苦みの少ないアメリカのバ

        農閑期に仕込まれ夏に飲むセゾン

          IPAってどんなビール?

           IPAとは「インディアンペールエール(Indian Pale Ale)」の頭文字をとった名称でビールの種類のなかの一つ。国産ホップで有名なMURAKAMI SEVENを使った飲食店向けビール「MURAKAMI SEVEN IPA」などがあります。  このIPAどんな特徴があるのでしょうか? IPAの特徴 IPAはほかのビールよりホップの使用量が多く、ホップの華やかな香りが強く、アルコール度数も高め(5.5%~7%)なのが特徴です。また、ホップが多く使われていることから一

          IPAってどんなビール?

          ビールの色の違いは

           ビールは、原料となる大麦を発芽室で適度に発芽させたあと、乾燥室で熱風で焙燥(ばいそう:熱で乾燥させること)されます。  この、焙燥の度合いによって麦芽の色が変わってきます。 麦芽の色でビールの色が変わる ビールの色を決める要素が麦芽の色素です。  焙燥の度合いが軽いと、薄い黄金色に、焙燥の度合いが高いと、黒に近い濃い色になっていきます。黒ビールなどは、100℃を超える高温で焙燥されています。 ビールの色は約40種類 麦芽の焙燥度合いで変わるビールや麦芽の色を表現する

          ビールの色の違いは

          日本のビールはほとんどがピルスナー

           ピルスナータイプのビールは、19世紀チェコのピルゼン発祥のビアスタイルの一種で、世界中で最も広く普及しているビアスタイル。透き通るような麦わら色で、爽やかな味わいのビールである「ピルスナー」は、当時としては目新しく、世界中に広まっていきました。  現在、世界中で醸造されているビールの大半はピルスナースタイルですが、国・地域により使用する原料の違いから同じピルスナースタイルのビールでも味わいは様々です。 日本のビールはほぼピルスナー チェコ、ピルゼン発祥のピルスナースタイ

          日本のビールはほとんどがピルスナー

          ビールの泡

           ビールをグラスに注ぐと、美しい泡が立ち上ります。この泡はビールの味や香り、見た目にも大きな影響を与えています。  このビールの泡の正体は、ビールの中に溶けている二酸化炭素(CO2)です。 泡の正体は二酸化炭素 ビールは発酵過程で酵母が糖分をアルコールとCO2に分解します。このCO2はビールのなかに溶け込み、溶け込んだCO2は、気圧や温度などの条件によって気化しやすくなり、ビールをグラスに注ぐときに物理的な刺激を受けると、CO2が気泡として放出されビールの泡となります。

          ビールの泡

          ビールの発酵は三種類

           ビールの発酵方法は上面発酵、下面発酵、自然発酵の3種類。発酵の種類によって様々なビアスタイルがあります。 上面発酵 発酵が進むと麦汁の上部に酵母が浮き上がる性質を持った上面発酵酵母を使用し、やや高めの温度(20~25℃)で発酵を行う。発酵期間は3日~4日。その後約2週間ほどの熟成期間を経て完成。  上面発酵のビールは「エールビール」に分類され、主なビールは、ペールエール、スタウト、アルト、ヴァイツェン 下面発酵 発酵が進むにつれて、醸造タンク底の方に沈降していく性質の

          ビールの発酵は三種類

          ビールの主原料ホップ、日本産もあるの?

          ビールの主原料の一つであるホップは、アサ科に属する雌雄異株のつる性多年草でビールに苦みと爽快な香りを与えるために用いられます。  ホップの主な産地はチェコ、ドイツ、アメリカなどが有名ですが、日本でも栽培されています。ホップの主な原産国と品種名の一部は次のとおり。 原産国(品種名) チェコ(ザーツ) ドイツ(テトナング、ハラタウトラディッション、ペルレ、マグナム、ヘラクレス) アメリカ(シトラ、カスケード、ナゲット、モザイク、コロンバス) オーストラリア(ギャラクシ

          ビールの主原料ホップ、日本産もあるの?

          ビール純粋令

          日本では酒税法の枠組みで「ビール」と「発泡酒」を区分していることは以前の投稿で触れました。では、そもそも「ビール」とは何をもってビールなのか? 酒税法をおさらい酒税法上ビールと分類される基準は次の二つ 麦芽、ホップと水を原料として発酵させたもので麦芽の使用割合が100% 麦芽、ホップと水を主原料とし、麦、米、果実、コリアンダーなどの香味料を副原料として使用し、発酵させたもの。麦芽の使用割合が50%以上  麦芽の使用割合で分類が変わってきますが、基本として  麦芽、ホ

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          ビールと発泡酒の違い

          乾杯からラストまでずーっとビールでもOKなビール派なんですが、発泡酒も最近、美味しくなってきて、さらに値段も安い。安い要因は酒税によるものというのは何となく知っているのですが、そもそも ビールと発泡酒って何が違うんだ?  ということでビールと発泡酒の違いを調べてみました。  日本では使用原料と麦芽の使用割合で酒税法という法律で明確に定義されてるようです。 ビールに分類される基準 ビールは基本的に麦芽、ホップ、水の3つの原料を使って作られます。またそれらに許可されている

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