日本人のくせに日本人が大嫌い

わたしの親は父、日本人、母、米国系日本人、アジア系として、アメリカ、その他で育った。今もたまに祖母の家に帰る。10代の頃、日本に来た。当時はたまらなく憧れのクニだった。アニメが大好きだったからだ。だが、その憧れは跡形もなく消え去った。幻想だ。

日本社会というのは、みんながみんなそうじゃないし、個人でみたらいいヤツもたくさんいるけれど、社会としては、外から来たヤツ、ほんの少しでも違うヤツを歓迎してない。それは学校でも、地域でも、街でも、組織でも、ありとあらゆる日本的なものはそうだ。だから学校を辞めた。気持ち悪かった。周りからみたら常に異質な存在で、変わりもの、変な子扱いだった。常に浮いてた。いない感じだ。自分が悪いと思ってた。周りとなじめず、異質な存在で。なにか別の新しいことにチャレンジしたり、個性的なことや新しいアイディアを好まない。違和感がハンパなかった。なんかスッキリしない感じ。心の中で悶々とした感じ。言葉にならないもの。やっぱり日本人にはなれないんだなと思いながら生きてた。

シンプルにまとめるとこういうことだ。わたしは日本人が好きではない。(混血の)日本人だけどね。正確に言えば、日系人、日系アメリカ人ですが。実は、うちの両親は2人とも、外国で暮らすことが長かった。うちの両親は日本人のくせに、日本人が嫌いなんだよね。ある日、どうして日本人が嫌いなの?とたずねてみた。すると、母は開口一番「日本人は気持ち悪い。まずみんなすぐ群れるでしょ。徒党を組まないと1人では何もできないでしょ。特に、女はベタベタ無意味で無駄なことぺらぺら喋ってるでしょ。」とか全部教えてくれたの。だからこんな感じになっちゃった。

特に学校で人間関係、ポジション取りやマウンティングごっこ(1人では大人しいくせに、徒党組んで、あいつインキャだよねー(笑))とかが大嫌いだった。

海外にいた頃でも、日本人の子どもは山ほどいたんだ。(海外の)地元の小学校に通ってたが、一定の年齢、学年を過ぎて、日本人学校に通えるようになると、日本人コミュニティにいる奴らはみんなそこに行ってしまった。日本人だけ、日本語で、日本の教育を、日本人に教えてもらう。わたしだけ(米国籍もあったが)アジア系。なんで日本人同士なの?せっかく周りはオランダ、フィリピン、ギリシャ、アメリカ、イギリス、フィンランド人とかいて楽しいじゃんって思ってた。日本人が学校から消えた。そして世界に誰も(日本人)いなくなった‼️って状態になってしまった。

ちなみに私の親は日本人だから、下手な真似して、舐めたことした、忍者になれるから、お前ら覚えてろよ…テキトーなこといってなんとか生き延びてた。

日本人学校に行った日本人は英語喋られなくなる。もったいない。日本語だけで、日本人同士固まって、壁作ってさ。

この日本人の感覚はクソだと思った。日本に行っても全く変わらない。もっとひどい。もっともっと、外の世界にいろんな人がいて、いろんな考えがあるのに。内の世界に閉じこもる。

日本人同士でなんとなく似たもの同士集めれば安心できると思ってる。


日本人って面白いよ。日本人ってさ、「ある条件の下」だと「平均的に良い人」なんだが、「条件外」だと、非常にもろい人たちなんだ。そういう脆弱な自我をもって、お互い片寄せあって安心してる。だから、彼らは、条件外にならないように一生懸命なる。同じようなやつで固まるのも、チョット違うとビビっちゃうのもそう。

そのせいでポテンシャルが低くなるって言われる。マジもったいない。いつも思う。


…空気は読んでも、従うな。

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