『姿をみつめて』~民族芸術としてのいけばな~
ほりべえの幼い頃に池坊華道会教学委員、池坊華道会派遣教授でいらした
中村亮一先生のお言葉です。母がいけばなを修練する姿を見て、ほりべえもいつの頃からか、いつかはこのような花をいけたいっ!!と思いながら修練を積んだものです。
「民族芸術とは」
文化資産保存法によると、民族及び地方特有の芸術をさす。
また、民族芸術学会「ごあいさつのなかの一文」によれば
要するに、
・生活に密着した芸術のこと。
・その特色は、発生や展開が人々の生活と深く結びついていること。
・芸術のための芸術ではなく、生活のための芸術。
・民族芸術はいわゆる民芸とは異なる。
と記載されています。
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かしこまった話は一旦ここまでと致しまして、
前回年末にいけました「松竹梅」の立花は、隈笹がカサカサになってしまいましたので、隈笹の一本を水仙に換えて生け直しました。
そのいけばなの写真はコチラ ⇓
年が明けて、誰も予想をしなかった地震が北陸を襲い、その救命のために出動しようとした人々の命が失われるという大惨事に見舞われました。
ほりべえの親族も石川県に、花の道を共に歩んだ仲間も七尾に住んでいます。
兄家族や池坊仲間のことですから自分が無事ならば周りの皆さまを助けていることと思っておりました。
念のため連絡をすると、無事であること、ご縁があって明日から二日間炊き出しをすることになった。との返信がありました。
いざとなっても自分の事ばかりではなく常に周りの事を考えるという人々と家族として、また同じ道を志す同士としてご縁を頂きながら今の自分があることに感謝致しました。
ほりべえは、この身体では直ぐにはお役に立つことは出来ません。😿
唯一、今出来ることは、祈りの花を立てること…
被災された皆様に祈りを込めて花を捧げます。<(_ _)>
どうぞご覧下さいませ。
上記の作品は立花新風体であるので、直真(すぐしん)、除真(のきじん)という分類には該当しませんが、真っ直ぐな草木の一本を中心に立てている花形ではないことは一目瞭然と思います。
除真の美風
自然の力で「元に戻る性」あることを原理として拵えてある。
この原理とは、物にさえぎられて直ぐな草木は歪むことがあったとしても、その木はやがて本来の性気によって元の姿にたちかえる、ということである。
香り高い水仙の白い花とこれから花を咲かせるであろう白梅の瑞枝が生命の力強さ、
自然の厳しさを受けても尚『生きる』姿勢を現す事が出来たならば嬉しい限りでございます。
ここまでお読み下さいまして、誠にありがとうございます。m(__)m
共に生きるすべてのものに感謝して♥
to be continued
🈲画像の無断転載禁止
(と言っても、スマホの画像など誰も使わないとは思いますが…)
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