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移住者なのに なぜ 伝統芸能を支えていきたいと思うのか

あっという間に新年度。
1~3月は信じられないほどの早さで過ぎ去っていきました。
noteに書きたかったことが沢山あったのに、これまた信じられない程に時間がとれませんでした。

書きたかったことの1つ。
移住した勝浦市で伝統芸能の発表会がありました。
なんと、そこで「上総勝浦囃子伝承会 御狩(ミカリ)」の一員として、
ステージでお囃子を披露してしまったのです。
(2月11日 勝浦市文化交流センターキュステにて)

週3回、夜な夜な集まって、無我夢中で太鼓を練習しました。
地域の方々に付き合っていただき、移住仲間とお囃子を猛特訓した日々。
思い返せば、大人になってこんなに夢中にはまる事って、
そうそう有ることではありません。

東京に居た頃の私には、まったく想像もできなかったことです。

なぜ、私が移住者の立場で、これほどまでに伝統芸能にはまっているのか。
自分でも不思議です。

千葉県誕生150周年記念事業「伝統芸能発表会」にて

私は、千葉県松戸市にある新興住宅地で生まれ育ちました。
分かりやすく言うと東京に仕事に通うためのベッドタウンです。
先祖代々住んでいる家は、生産緑地地区に数件残る農家さんのみで、
地域に継承されてきた文化や風習なんて皆無という所でした。

そういう環境も影響しているのかもしれません。
勝浦市の大漁祭りで初めてお囃子を聴いた時は、もうとてつもない衝撃をくらい、鳥肌がたつほど感動を覚えました。

不思議ですが移住者なのに、お囃子を聴くと、地域の先人たちとつながった様な感覚になるのです。

お囃子を演奏する人や、御神輿をかつぐ人達からは、
「自分たちの歴史を姿をもって証明している」かのような、そんな強い想いが発せられている様に感じます。

誰もがキラキラ輝いて格好よく見えて、
凄い気迫とエネルギーが伝わってきます。
生きる力とは、こういうものなのか、と気づかされます。

伝統芸能や伝統行事は、先人たちとつながり、地域の人たちの存在証明にもなっており、それは歴史の証明でもあります。

そんな大切なことを地域の人たちが姿をもって、私に教えてくれた。
だから、移住者なのに伝統芸能を支えていきたいと思うのかもしれません。

地域の師匠たちと 移住者の私たち




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