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"まちづくり"と景観



【はじめに】

無秩序なビル建設、醜い広告などを排除するだけでなく、賑わいと潤いのある真に美しく誇れる "まち" を考える。

『まちづくりと景観』田村明 著
岩波新書 (2005.12.20.)

【法律と条例】

2004年(平成16)12月 景観法 施行

景観緑三法とは「景観法」「景観法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律」「都市緑地保全法等の一部を改正する法律」の景観や都市緑化・緑地保全に関する3つの法律を総称したものです。

【景観法の概要】pp.204〜210.

「景観地区」は、以前の「美観地区」に当たるもので都市計画として定める。
法ではさらに「景観整備機構」と云う民間団体の規定があり、積極的に景観を維持し進める役割を「官」だけでなく「民」にも制度上期待している。
pp.204〜205.

【都市景観を決める要素】

1) 建物の高さ
2) 色彩
3) 形態
4) 素材 p.235

【合意形成】

参加型意思決定
協定・ワークショップ
pp.212〜214.

【景観教育と環境教育】 

景観の主体は生活者である市民 
生涯学習と景観

【美しい都市景観づくり19原則】

1) 自然の地形を活かす
2) 自然の山・川・海・湖を魅力的に見せる
3) 歴史的遺産を尊重し現代に活かす
4) 都市を拡散させないでコンパクトに
5) 一定の高さ以上の都市空間は市民で総有する
6) "まち"を一望出来る眺望点を確保する
7) 家の形態・瓦・色彩などに統一性を
8) 多様な中にも統一性を
9) 歩行者空間を確保する
10) "まち" のシンボルをつくる
11) "まち" に潤いとくつろぎを
12) "まち" にアートを
13) 地域の素材を使い地域の色彩を見つける
14) 看板や電柱など地域に合わないモノを排除する
15) 人々が集い憩う場をつくる
16) 伝統の "まつり" を大切に育てる
17) 美しさや清潔さを保つ
18) 人を受け入れ互いに親しみ優しい気持ちを育てる
19) 歴史の中で蓄積された "まち" への関心を深める
pp.218〜222.

【"まち" への思い】

誰だって美しい景観の "まち" に住むほうが幸せだろう。
それなら、人の手でもう少し良い "まち" に出来ないか。p.224

【岩波新書/ブックレビュー】

【まちづくりと景観】京都の事例

2023.11.06.