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堀之内出版 新刊・重版情報

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#本紹介

【書評】【知への恐れ】「客観的な真理に向かって――相対主義/構築主義について論じる上での必読書」(評者:⼭名諒)

【書評】【知への恐れ】「客観的な真理に向かって――相対主義/構築主義について論じる上での必読書」(評者:⼭名諒)

『知への恐れ』はなぜ書かれたのか。本書の著者ポール・ボゴシアンは、現代認識論において大きな影響力をもつ哲学者の一人である。ボゴシアンが本書で目指すのは、副題にあるように、相対主義と構築主義の批判である。構築主義は真理や知識が社会によって構築されるという主張であり、相対主義は何が真理であるか、何が知識であるかは、相対的な問題だという主張である。

こうした考えを認めるならば、客観的な唯一の真理や唯一

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