民主主義の欠陥を埋める知性を信じたい。(トゥキュディデス『人はなぜ戦争を選ぶのか』を読んで)
僕の思い過ごしかもしれないが、「日本における過去の戦争」の話題がめっきり減ったような気がしている。
ロシアのウクライナ侵攻や、米中対立など、日本の安全保障のリスクが高まっているようだ。政治家は防衛費の見直しを盛んに喧伝しているけれど、妥当性を巡る議論は乏しいままだ。
さらに、自国がかつて犯してしまった過ちについての振り返りは、継続的に行なわれているだろうか。じわじわと日本に都合の良い解釈が重ねられ、戦争の悲劇が歪められているようにも感じる。
ただ、かくいう自分も、過去の