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日々のあわ | ほりそう

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日々の雑記についてまとめます。「あわ」のようにフワフワと浮かび、ともすれば消えそうなささやかな感情を記します。
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#読書感想文

2023年に読んだ書籍3選

毎年、その年に読んで印象に残った「書籍10選」をまとめています。 2022年に続き、今年も「書…

相手がサブメンバーなら勝てるのか。(日本対コスタリカ)

残念ながら、昨日行なわれたワールドカップのコスタリカ戦、日本は敗北を喫した。 決勝トーナ…

胡桃堂喫茶店のスプーン

3週間前の週末、東京・国分寺の胡桃堂喫茶店を訪ねた。 ── 数年前に読んだ、店主・影山知…

もしものせかい

息子が好きな絵本作家・ヨシタケシンスケさん。 最近購入した『もしものせかい』は、ヨシタケ…

2020年に読んだ書籍10選

もしコロナウィルスがなかったら。 東京五輪は予定通り開催されていただろう。 安倍晋三さん…

急に具合が悪くなったら、僕はどうなるだろう。

哲学者の宮野真生子さん、人類学者の磯野真穂さん共著『急に具合が悪くなる』を読んだ。生死を…

「性教育」という言葉の響き

偏りがない人間は、いない。 年齢、性別、育ってきた環境、学校教育、友人関係などによって36年間のうちに形成された僕の価値観は、それなりに揺るぎなくなっている。 価値観は、経験や時代の変化と共に補正されていくものだ。 僕は中学で野球を、高校でラグビーをやっていた。少しでも弱気な姿勢を見せると「男だろ!」という檄が飛ばされていた。現在の部活動のことは分からないが、ビジネスの場で「男らしく」「女らしく」なんて発言があったら即ハラスメントに抵触する。 幸いなことに僕は、このレ

コンプレックスと関係性(芥川龍之介『鼻』)

僕は小学生のとき「でべそ」に悩んでいた。 今思えば、へそがひょこり膨れているから何なんだ…

君に、戦う理由はあるか(瀧本哲史『2020年6月30日にまたここで会おう』)

戦う理由が「お金を儲けたい」「異性にモテたい」「権力を握りたい」でも良いけれど、その欲求…

『僕は自分が見たことしか信じない』、内田篤人さん引退に寄せて

ファンでもないし、 サッカーに詳しいわけでもない。 それなのに、今日noteに書いてみたいと…

サル化する世界と一人称単数

多かれ少なかれ、作家は作品の中に「批評性」を意識します。 批評性は、他人や他者に対してだ…

とても暴力的な令和時代に、アンパンマンが果たす正義はどう捉えられるべきなのか

夏季休暇にマイケル・サンデルさんの著書『これからの「正義」の話をしよう』を読んだ。めちゃ…

嘘をついたカッコいい男たち〜平野啓一郎『「カッコいい」とは何か』を読みながら〜

タイトルに挙げた「男たち」というのは、「闇営業」という急ごしらえの言葉により、芸能界とい…