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【ブルベ】BRM820宇都宮600奥只見を走ってきた(中編)

 R352から迂回路のR401で只見方面へ向かう。下る最中にキャッチしたのはBMXの漢。シングルギアの登りがめっぽう速い人(後から聞いた。有名人らしい)。自分は二速あるのでDNFできんなと思ったり。

BMXの漢。下りと平地はつらそうだ。今の自分もだが

 雪深い地方特有の家屋や町並みを眺めながらR289からR252に入り田子倉ダム手前まで来た。ここで先行していたランドヌールと橋の上で談笑。湖に映るダムが素敵。

田子倉ダム。手前のトラス橋も素敵

 ここからいよいよ六十里越え。実際の距離は六里(約24km)でありながら、険しさゆえに一里が十里にも感じられるほど余りに急峻かつ長大な山道なのでそう呼ばれるようになったとかなんとか。しかし登ってみれば確かにきついが36×23Tでもなんとかゆっくり進める。途中で二人をキャッチ。スノーシェッド&ロックシェッドが次々に現れる。交通量が少なく大型車がほとんどいないのがいい。最初に走った1000kmも宇都宮だったがあの時はスノーシェッド内で後ろから来る超大型車に慄いてた。片側交互通行の信号でふと止まれば法面工事中。こうやって交通が確保されてると思うと感謝しかありません。

ふと見上げれば、、


山とダムが織りなす風景
伏見稲荷の鳥居くらい映えてると思うがなんせたどり着くのが大変なスノーシェッド

 11:20頃登り切って福島から脱出。新潟に入りました。

新潟の県境警備隊員、朱鷺

 只見線と並行しながら下っていくとほどなくして雨がポツポツ落ちてきたので道の駅入広瀬でレインウェアとシューズカバーを装着。ここで休憩している参加者が一人。着替えながらちょっと天気について情報交換。リスタート後すぐ雨は豪雨になりずぶ濡れでPC1に到着(210km/20日13:03)。巻き返して予定より27分早着。濡れた体にコンビニの冷気は堪える。補給をしている間も雨は強くなったり弱くなったり。ただ雨雲レーダーをみるとこのあたりより北側に進めば幾分雨はましだったり場所によっては止んでいる模様。山古志経由で長岡方面に向かう。
 部分的に往復コースになっているので何人かの参加者とスライド。BMXの漢もいた。手掘り中山隧道とかアルパカ牧場とかあったけど寄る気になれず。ひたすら山道をローギアで登る。PC1で談笑してた二人と3人体制で進行した。錦鯉の看板や棚田が現れる。それほど長くもなく高くにもいかない区間だったがなかなか苦戦した。降りてきたら長岡で急に風景が市街地化して一同驚く。雨は止んだが一時的なもので雨具を脱ぐ状況ではなさそうでした。長岡も新幹線の駅があるのでDNFポイントだったが連れもいるしもう少し走ることにした。
 平地区間はギアの関係上自分は27km/h(100rpm)出すのがやっとなのでよかったら先に行ってねと声かけしたがみんなやられててチェックポイント2まで先頭で進みました。途中で長岡にプロショップがあったのを思い出してダメもとでお願いしようかと検索してみたらルート脇にあったが、すでにだいぶ過ぎてしまっていた。。気がつけよ自分。。

 大手大橋をわたりながらお隣の長生橋をながめる。長岡の花火綺麗だったんだろうなと想像。街中に降りると茶色い道路が続く。消雪パイプで汲み上げた水が残した色。赤茶けた舗装路。新潟を感じる瞬間です。

赤くー赤くー(八神純子)

 D69を進み越後線をわたり少しアップダウンをこなしたら日本海。どんよりとした寺泊の風景が広がってました。チェックポイント2には16:18到着(278km)。日の入りが早くなっているのと雲厚いせいでだいぶ暗い。リアライト1灯は常時点灯させてるがもうこの時間でフロントライトとリアライトを追加。フロントライトは2灯が必須装備だが予備も携行している。夜間走行時にはコーナーの奥を照らす必要があるのでヘルメットにもつけられる様にしてある。ただこの日はトンネルやスノーシェッドが多くその度に点灯したりそれを消灯し忘れたりしていておそらく想定していたより早く電池を消耗してしまうことになることが予想されたのでこれをフロントライトとして使う様になるだろうと思った。
 他の二人とは別で出発。野積橋を渡り、新潟を北上する定番コース(R402、越後七浦シーサイドライン)を進みます。弥彦山の頂は雲の中、9/4のヒルクライム開催の看板が立っている。雨が次第に強まってくる。海は荒海向こうの佐渡は全く見えません。

海は荒海 向こうは佐渡よ

 角田浜を過ぎてランドアバウトを通り過ぎ車の量も増えてきた。道脇の草が伸びていたり左手の新潟砂丘からはみ出した砂が路肩にはみ出してきていて所々走りづらい。関屋分水を渡りチェックポイント3に18:30にたどり着いた。程なく途中一緒に進んでいた二人が到着(一人が通り過ぎかけたので大声出して呼び止めた)。ほぼ工程の半分をちょっと越えた319kmを走り終えて親子丼を食べながら少し作戦を練る。ここで決断しなければこの先DNFできるポイントは遥か彼方。行くか止まるかの分かれ道。ギアは時折緩んだ分をリアディレーラー調整ネジで張ればなんとかなりそうだし身体的には300kmを走った相応な疲労感だと感じたのでフィニッシュを目指すことにした。ここで何人かと合流したが割とホテルで休んで行く計画の人が多い様だ。昔あったホンマ健康ランドがあったら自分も少し休憩していきたかったが今はない。
 この次はチェックポイントは120km先の喜多方。この先58km先のR49までは補給ができるがそのあとの区間は期待できない(自販機はあった)ので多めに補給食を購入してスタート。新潟市内は夕方の時間帯ということもあり車も多く信号でもよく止められるが腐らず慎重に進む。D4を走行してたら目指す方角に花火があがっている。8月の新潟方面のブルベではよく見られることがあった。今回も眺められて幸運だった。横雲橋で阿賀野川を渡りなおも花火は大きさ明るさを増しながら上がり続ける。


阿賀野川渡る。ここから福島に入り出るまではなんとなくこの川と一緒

 給水塔(本当は阿賀野川の防災ステーションに設置されているXバンドMPレーダーだった)の脇のスペースに止まりしばし花火と給水塔鑑賞。眺めている間に参加者一人通過。 

雨を見守りし者

 阿賀野川の堤防道路を逸れたあと円筒分水があるので暗闇ではあったがしばし観察。道の駅阿賀の里で先ほど通り過ぎた参加者と合流。お互いどこかで休みたいところではあったが休めそうなところがないので次の道の駅みかわまで同行後に別れる。五十島トンネル、黒岩トンネルからの赤岩トンネルと長大なトンネルが続く。超大型車の響き渡る音がストレスをかけてくる。このペースだと稼働時間が30時間を超えてくるのでどこかで大休憩を入れる必要があると判断して眠気はさほどなかったがR459に入ったところの自販機でコーラを体に入れて22時から23時までの1時間休みを取ることにした。


中編はここまで。このあと闇夜の酷道459号線に入ります。大きなメカトラに見舞われたもののなんとかなってるので続行してますが吉と出るか凶と出るか。。。とりあえず体と頭を休めることにしました。最後までお読みいただきありがとうございました。






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