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⑤horiwo128の"強さ"と"戦略"について

○牌譜屋で見る成績

2023年6月15日〜11月23日

(王座の間のみ)

・全対局

・頂上決戦

horiwo128 | 雀魂牌譜屋


サンプルが少ないのは、許してほしい。

これでも、約半年という短い期間の中ではかなりの時間を費やしたつもりだ。


これを見て、あなたはどう感じるだろう?


○"強さ"を求めて

僕が初めてネット麻雀の段位戦に挑戦したのは、2021年9月。28歳のときだ。

あの頃、"魂天"という頂はどこまでも輝かしく、目標として掲げることすら、おこがましく感じていた。


麻雀というゲーム自体は、家族の影響で小さい頃から知っていたし、僕は家族麻雀が大好きな子供だった。

しかし、ネットの麻雀にはなんとなく苦手意識があった。

相手の表情も見えず、勝っても負けても一人ぼっちで、冷たい機械と戦わされているみたいに思えたからだ。


Mリーグや麻雀プロの存在を知ったのは、2年前、友人に勧められたからだ。2021年度のMリーグ初戦を見たのが、最初だった。

あの頃は、まさかこんなに麻雀のことを好きになるとは、思ってもいなかった。いや、もしかしたら、予感はあったかもしれない。

麻雀に人生を賭けて臨むプロたちは、魅力的だった。

同時に、自分もあんな風に生きられたら、と羨ましく感じたものだ。


もともと雀魂を始めたのは、友人と遊ぶためだった。

一度何かにハマると抜け出せない性分のため、段位戦は打たないつもりだったのだが、ある日ふと、麻雀への興味が勝ってしまった。

「とりあえず、自分の実力がどのくらいか、試してみよう」と、軽い気持ちで段位戦の扉を叩いたのだ。


気づいたら、今や自分も"魂天"だ。雀魂のランキングには、憧れの人たちと並んで、自分の名前が載っている。

いつの間に、こんなところまで来てしまったのだろう。


僕は"強さ"を求めて、ずっと麻雀を続けてきた。魂天になれば"強さ"が何なのか、わかるかもしれないと思っていた。だがいまだに、よくわからない。


麻雀の"強さ"とは、何なのだろう?

僕はどれだけ、"強く"なれたのだろう?


○運が良かっただけなのか?

上のデータから分かる僕の麻雀の特徴は何と言っても、「頂上決戦のトップ率が高い」ことだろう。


「運が良かったからだ」と言ってしまえば、この話はここで終わりだ。僕も他人に麻雀の"強さ"を褒められたときには、そう答えるようにしている。

だが、本当に僕は「運が良かった」だけなのだろうか。


結論を急ぐ必要は無い。というより、結論を出すには、こんな数字を眺めるだけでは不十分だ。


だから今日は、脳内にある"戦略"について、ほんの少しだけ明かしてみようと思う。


○"戦略"とは、選択と集中

僕はずっと、「頂上決戦でのトップ率を増やす」ことを目標としてきた。


理由は簡単で、頂上決戦でトップを取ったときが、一番気分が良いからだ。

強い人と戦って、勝つ。勝負事において、こんなに気持ちいいことは、他にない。


しかも、おまけに、ポイントが二倍もらえる。花も実も取れて、良いことづくしだ。


その結果が、これだ。

さて、僕は麻雀が"強い"のだろうか?


どう受け止めるかは、あなたに任せる。


残念ながら、僕より"強い"人は、世の中にはまだまだ沢山いる。僕がそう、感じているのだ。この敗北感は、認めざるを得ない。


しかし、そんな中で何か一つでも、自分の勝てる領域を見つけて、そこに徹底的に集中することを、"戦略"と呼ぶのではないだろうか?

僕は、「頂上決戦で勝つこと」に、狙いを定めた。

もちろん、いつだって「勝つに越したことはない」と思いながらやっている。

しかし、時間や集中力は貴重な資源だ。資源が有限である以上、どこに資源を割くかについて、僕たちは考え抜かなければならない。


この選択と集中こそが、"戦略"だ。


頂上決戦は、本当に楽しい。

ワクワクして勝手に、気持ちが前のめりになる。


「よし、やってやるぞ!」


と、集中力が最大限に高まるのだ。



より具体的な"戦術"は、もう少しだけ、伏せさせていただきたい。

別に隠そうとしているわけではない。僕が思いついた程度の"戦術"は、既に誰かが思いついているものばかりだろう。世の中には、"戦術"が溢れすぎている。

また、牌譜は全て公開されているため、研究したければいくらしてもらっても構わない。ただ、僕自身もまだまだ言語化できないほど、稚拙で、未完成のものばかりだ。むしろ、僕が僕の"戦術"のことを、一番知りたがっている。


なぜ、僕は勝てているのだろう?

誰か一緒に、考えてほしいくらいだ。


自分なりの"仮説"は何となくあるのだが、今はまだ、それを検証している段階だ。いつかきっと解明して、公開しようと思っている。


頂上決戦のときは、本気で麻雀に没頭する。あとは、長い目で見て、のんびり勝つ。

他の趣味も、充実させる。


そういう"戦略"なのだ。

世間の常識とは、少し外れているかもしれない。


しかしこれが僕の、麻雀における"戦略"であり、人生における"戦略"だ。


そもそも僕のテーマは常に「楽しく打つ」ことなのだ。

勝つことを第一に追求する人とは、思考の出発点が違うかもしれない。


○"強い"かどうかは、まだわからない

勝ったか負けたかは、結果でしかない。

たかが数千半荘程度の成績を見たくらいでは、麻雀の"強さ"なんてわからない、というのが僕の結論だ。

だから、気長に、楽しみながら、強くなろうと決めた。


きっと僕は、まだまだ強くなる。

麻雀が楽しくて、仕方がないからだ。


もし、あなたの考えと合わなくても、「こういう人間もいるのか」くらいに思っておいてほしい。無理に理解してもらおうとは思っていない。

これはあくまで、僕の"戦略"だ。

僕なりに、麻雀を全力で楽しもうと、探究の旅を続けている最中なのだ。


もっと言えば、僕の"戦略"なんてものは全くの見当外れで、上の結果は、本当にただいっとき、運に恵まれただけかもしれない。

ただ、何か一つでも役立つ発見があったなら、僕はそれをとても嬉しく思う。何もなくても、一つの読み物として、楽しんでいただけたなら幸いだ。

どうだろう。楽しんでもらえただろうか?


いつか、あなたとも戦える日を、楽しみにしている。


読んでくれて、ありがとう。

2023年11月23日 horiwo128

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