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【自己紹介】「ホロ9」を名乗る怪しいひきこもり男性について


何者なのか?

一言で表すとすれば、「相当ヘンな人物」ではないでしょうか。

自身の正体については未だに自分でも把握しきれておりませんが、とりあえず今持っている記憶が正しければ、あらゆる気力を失いながらも「せめて高校だけは……」と、進級できる限界ギリギリの日数まで学校を、担任との相談の上で休みつつ、這う這うの体で高校を卒業した後、世間で言うところの所謂ひきこもり状態に陥り、その後も合計で15年程ひきこもりとして生きてきました。

にしては、こうして文字を書くだけの正気と思考力が残っているという事実には自分でも驚かされることがあります。辛うじてあった、「文字を書く」という習慣が幸いしていたのでしょうか。だとすれば、他のひきこもりの皆さんにもお勧めしておきたい習慣です。

「まだ狂いたくない、狂いたくない、狂いたくない…(中略)…狂うくらいなら自分を使って実験したい、そうだこれは実験なんだ、成果が出たらみんなにも見せて上げます」という風な内容のメモ書きが、昔、PCのファイルを整理している際に沢山出てきてゾッとしたことがあります。これはひきこもりあるあるかも知れませんね。

長きに渡るひきこもり生活の途中、何回かは死にそうになったこともありましたが、今ではそんなに重く捉えておらず、「まあ、人生はそんなものだろう」くらいに考えています。むしろ死にかけたお陰で、何の取柄も無かったこのダメ人間にも幾らか拍が付いてくれたというものです。

思い切ってネタばらしをしておくと、私という人間の内心は「射撃が不得意なバージョンののび太君」です。もっと言うと、「眼鏡を掛けていない眼鏡くん」なのです。これには流石に読者の方も驚かれたことでしょう。それくらい小さなことをくよくよ気にして、すぐ落ち込みます。一見して高級そうな鎧を着て立っていますが、これは精一杯のハリボテであり、借り物の虚勢なのです。

YouTubeの方では「ホログラフィックスマイル9号機」を名乗っていますが、これは完全に語感と印象だけで付けた名前です。しかし今になってみれば、いつでも強がりな"幻影の笑顔(ホログラフィックスマイル)"をまとっている自分にこの上なくピッタリな名前だったことに気が付きました。むしろ意識以上に膨大な思考を行っているという「無意識」の働きには甚だ感心させられてばかりです。

何故ひきこもりなのか?

基本的に、無職でもニートでもなく「ひきこもり」と名乗らせていただいております故は、前者はいずれにしても「当人の希望の上での未就職者」といった場合にも使われる言葉であるからです。実際に、無職やニートを名乗る方の中には世渡り上手な陽キャの方もいらっしゃるのを見てきました。しかし「ひきこもり」と言い表せばそういった誤解が起きず、より正確に自身の状況を伝えられると思ったからです。

え、そうじゃない? 社会的状況として何故あなたはひきこもりなのか?という意図の質問であったと。なるほど……。いやあ、それは自分でもよくわかりませんね。そんなのはむしろ私の方が聞きたいくらいです。
一体何故、私はひきこもりなのでしょうか?

もしかして、怒りましたか?

いいえ、全然怒っていないので大丈夫ですよ。あれくらいは挨拶みたいなものです。それに、もしひきこもりを怒らせた場合はこんなものじゃ済みませんよ。軽く1年以上はネットにすら顔を出さなくなります。長いと10年は出てきません。日常的に何処にも顔を出さないため、次第に顔が薄れてゆきます。顔が薄れて透明になります。顔に何にもパーツが無い人が、夜道で懇願するように泣きついてきます。「私って誰なんですか!?」とあなたにしがみついて何度も揺さぶります。次第に膝から崩れ落ちては泣き始め、その切ないまでの金切り声で、冷たい月夜の帳をハラハラと揺らし続けるのです。いつ頃からか塀の上に集っていた大勢の猫たちは、微動だにせずあなたを見詰めています。彼らは普通よりもずいぶん首が長かったり、形が変だったりするかも知れない。そしていよいよ恐怖で一杯になり動けなくなったあなたの顔を奪ってすり替わり、念願の「リア充社会人生活」を満喫します。

残念でしたね、健常な社会人の皆さん。

次はあなたたちがひきこもる番です。

好きなものは何ですか?

色々ありますが、最近では特に「地球人類」と「実在感」が好きです。前者は言葉の通りで、後者の実在感というのは、最近強く生じている個人的な感覚の話になります。手のひらを開閉したり、改まって人間特有の二足歩行をやってみたりすると気付くのですが、こうして実在の「肉」の体に宿って「存在している」という感覚は非常に面白いのです。微かな空気の抵抗や、物質にぶつかる時の独特の感じ。硬さや柔らかさ、熱さや冷たさというもの。空間という透明な場所に、ジっと照射されて現れているこの感じ。当たり前のようでいて、よくよく考えてみると素晴らしく芸術的で、味わい深い事だと気が付きました。

私がまだ存在しなかった時代は恐らく、指を咥えて皆のことを眺めてばかりいたのでしょうけれど、だとして、今はこっちに来て非常に贅沢な思いをさせていただけているなと痛感いたします。これぞ「実在することの喜び」、「実在することの恐怖」というものなのですね。それにしても、人体……。良い乗り物にあてがわれました。これの使い方を極め、能力を思い出してゆかねばなりません。

あとは、こんなくだらない自己紹介を律儀に最後まで読んでくださるあなたのことも好きです。是非、共にこの絶望の時代を乗り切って参りましょう。






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