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【真夜中のたずねびと】恒川光太郎 読書記録

おはようございます。こんにちは。こんばんは。
ホラー小説愛好家です。

今回は前回に引き続き、恒川先生の作品を読んだので、稚拙な感想を綴ろうと思う。良いことはきっと書けないだろうな‥まずは概要から

言葉を失った震災孤児の少女アキ。空き家を転々とする中で、彼女は占い師の老婆と出会い、共に暮らすことに。少女を「天使」と呼ぶ老婆は言ったーある岩穴に封印したそれをとってきて欲しい、と。探し辿り着いた場所で、アキは死者の声を聞く‥‥。平穏な日々を突如として切り裂く、災害、事故、そして底知れぬ悪意。人探しの探偵へと成長したアキに導かれ、真夜中に吞み込まれた者たちと現代奇譚。

あらすじ

長編作品かと思っていたが、まさかの五篇からなる短編集だった。
正直な感想を述べると、あまり面白いとは思えなかった。
ファンタジー作品というよりは、サスペンス風。
本当に、現代に寄せてきている。

短編五篇とは言え、すべてアキが人探しという点で繋がりを持っている。
しかし、一遍目とその他四編には、何か大きく変わった印象をもつ。
それはそうだ、アキの年齢に大きな差が出ているからだ。

さて、私はこの作品を読んでいる途中で泣きそうにってしまった。
それは何故だろう、理由は簡単である。
「もし、自分がその立場に置かれたらどうする?」と考えてしまったからだ。

平穏な生活を送る中で、いきなり想定もしない出来事が起こたらどうするだろうか?みんな、そんな事には巻き込まれたいと思わないだろう。しかし)もし巻き込まれてしまったら?そんな事を考えていたら胸が苦しくなった。

さて最後に、好きな文面を書き残して終わりにしたいと思う。

「人生は時々ビールで焼肉、そしてオールオーケー、それ以外は小事」P176


<人生は誰かのために生きられたらそれが一番素敵なんだろうな> P303

読了日2023/6/2


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