ホラー小説愛好家のチェリーピッカー

ホラー小説を読み漁って感想を書いています。

ホラー小説愛好家のチェリーピッカー

ホラー小説を読み漁って感想を書いています。

最近の記事

【白昼夢の森の少女】恒川光太郎 読書感想

おはようございます。こんにちは。こんばんは。 今回も以前にnoteにて投稿した感想を加筆修正してUPします。 今回は最近ハマっている「恒川応太郎」先生の先品を100円で見かけたので読ませて頂きました。その感想を書かせて頂きたいと思います。 ※短編集ですが、一部纏めて感想にさせて頂きます。 銀の船 僕はこれが一番好きな作品です。衝撃を受けました。何故かって?それは、それは船に乗るか乗らないか非常に悩んだからです、船に乗るには幾つかの条件を満たしている必要があるからです。

    • 【罪の余白】芦沢央 読書感想

      」おはようございます。こんにちは。こんばんは。 ホラー小説愛好家です。 今回は以前読んでハマった作家さんの一人、芦沢央先生の【罪の余白】を読んだので感想を残そうと思う。 検索して知ったのだが、ドラマか映画になっていて有名?な作品みたい。 自分は小説以外は全く持って疎いので、知りませんでした💦 まずは概要から 本作が芦沢央のデビュー作とは思わなかった。 それくらい、完成度の高い作品だった 感想としては、少し物足りないが概ね満足した。 人の心理描写が上手く描かれており、

      • 【我が家の秘密】奥田英夫 読書記録

        ※今回は以前の垢で書いていたものの再編UPです おはようございます。こんにちは。こんばんは。 ホラー小説愛好家です。今回、僕が読んだ作品は奥田英夫先生の【我が家のヒミツ】です。我が家シリーズの一巻目ですね。 初めに申し上げますと、【我が家の問題】>【我が家のヒミツ】>【家日和】の順で面白いと思っています。 まずは本の概要から では、本題の感想について纏めていきます。 短編集ですので、一篇ずつ取り上げたいと思います。 【虫歯とピアニスト】 これは恋愛ものですね。歯医者

        • 【いま殺りにいきます2】平山夢明 読書記録

          おはようございます。こんにちは。こんばんは。 ホラー小説愛好家です。 今回もまた平山夢明作品です。巷では、「ハムスターおじさん」って呼ばれてるとか呼ばれてないとかw 取り敢えず、概要から 何故この作品がこのミス大賞なのか。うーん。 どれもこれも、犯人は分かっていないモノばかり。 こんな書き出しだが、面白かった。平山作品と言えば、「科学では証明できない恐怖」について描かれる事が多いが、今回の作品の犯人は全て人間、それも男である(霊の仕業だったらすみません)。 どれをとっ

        【白昼夢の森の少女】恒川光太郎 読書感想

          【D-ブリッジ・テープ]沙藤一樹 読書

           おはようございます、こんにちは。こんばんは。 ホラー小説愛好家です。今回は第4回日本ホラー小説大賞短編集受賞作の、この作品を読んだので、稚拙な感想を綴ろうと思う。 まずは概要から この作品は、結構な評価が付いていて、いろんな意味で期待して読ませてもらった。まあ、泣ける・グロい。そして、突っ込みどころが至る所が沢山ある。その全部を挙げているときりが無いので、ここでは割愛させて頂く。 正直、グロに耐性があって細かいことを気にしない人は読んでみても良いと思う。食べ物の有難みを

          【D-ブリッジ・テープ]沙藤一樹 読書

          【真夜中のたずねびと】恒川光太郎 読書記録

          おはようございます。こんにちは。こんばんは。 ホラー小説愛好家です。 今回は前回に引き続き、恒川先生の作品を読んだので、稚拙な感想を綴ろうと思う。良いことはきっと書けないだろうな‥まずは概要から 長編作品かと思っていたが、まさかの五篇からなる短編集だった。 正直な感想を述べると、あまり面白いとは思えなかった。 ファンタジー作品というよりは、サスペンス風。 本当に、現代に寄せてきている。 短編五篇とは言え、すべてアキが人探しという点で繋がりを持っている。 しかし、一遍目と

          【真夜中のたずねびと】恒川光太郎 読書記録

          【竜が最後に帰る場所】恒川光太郎 読書感想

          おはようございます。こんにちは。こんばんは。 ホラー小説愛好家です。 今回は恒川作品を嗜んだので感想を書きたいと思います。 やっぱり、恒川ワールドは最高である。まずは概要から やっぱり期待を裏切らない、恒川ワールド!最高に面白い。いや、面白いという言葉で片づけるには勿体なさすぎる。五篇あるので、それぞれの作品の中で個人的に好きな三篇の感想を書きたいと思う。 迷走のオルネラ この作品は恒川先生としては、少し異端な作品だと言えるだろう。 ファンタジー要素も入っているが、ど

          【竜が最後に帰る場所】恒川光太郎 読書感想

          【銃とチョコレート】乙一 読書記録

          おはようございます。こんにちは。こんばんは。 今回は私の大好きな作家さんの「乙一」先生の【銃とチョコレート】を読んだので感想を綴ろうと思う。この作品は子供向けに書かれた本らしいので、ある意味楽しみにして読んだw まずは概要から 面白い。児童用に書いたという話を聞いたことがあったので、正直全くといって期待していなかった。(乙一先生ごめんなさい)しかし、読んでみるとあら不思議、かなり凝りに凝ったストーリーに、すべての伏線回収。素晴らしい。ミステリもなかなか凝っているのに、分かり

          【銃とチョコレート】乙一 読書記録

          【怖い本ベストセレクション】平山夢明著 読書感想

          おはようございます。こんいちは。こんばんは。 ホラー小説愛好家です。 今回は平山夢明先生の【怖い本ベストセレクション】を読んだので感想を書きたいと思う。まずは概要から 普通に寝れました、それくらいの作品です。 ただ最後四十篇目「負の遺産」はこの作品の中で、一番面白かった、 内容が、滝川りさ先生の「お孵り」と似ている雰囲気を感じることが出来た。本当にこんな話があるのだろうか、懐疑的になってしまう。 さすがベストセレクションと銘打つだけあって、そこそこは怖いと思う。いや、怖

          【怖い本ベストセレクション】平山夢明著 読書感想

          【祭火小夜の後悔】秋竹サラダ 読書記録

          おはようございます。こんにちは。こんばんは。 ホラー小説愛好家です。今回は秋竹サラダ先生の【祭火小夜の後悔】を読んだので感動を書きたいと思う。先に言っておくがお勧めの作品だ。 まずは概要から 宮部みゆき氏も絶賛と銘打った帯を付けて販売された本書。 間違いなかった、まご面白い。最近の角川ホラー文庫は仕事をしない(面白い作品が少ない)と思っていたが、その考えを改める時が来たようだ。 めちゃめちゃ怖いといった作風ではないが、どんどん作風に惹き寄せられる。それは何故だろうか、先ず

          【祭火小夜の後悔】秋竹サラダ 読書記録

          【きんきら屋敷の花嫁】添田小萩 読書記録

          おはようございます。こんいちは。こんばんは。 今回は添田小萩先生の【きんきら屋敷の花嫁】を読んだので感想を綴ろうと思う。まずは概要から 結論から言おう、文句なしで面白い。怖いかと言われれば否、怖くはない。 主人公は当初、嫁ぎ先に馴染もうと献身的に努力を続けていくが‥オチは全く違う方向にいってしまう‥それが一番のホラーかも。主人公には幸せになって欲しいものである。タイトルにもあるように「きんきら」とあるように【金】が関係している。やはり、人間は金が関わると、こうも脆い、そして

          【きんきら屋敷の花嫁】添田小萩 読書記録

          【ガブー鬼翔ける夜―」田中文雄 読書記録

          おはようございます。こんにちは。こんばんは。 今回はかなり古い小説ですが、【ガブー鬼翔ける夜ー】を読んだので感想を書こうと思う。まずは、概要から まあ、面白いとは言い難いかな。最後の数ページまでミステリ作品。 最後の数ページだけ、いきなりホラー要素が組み込まれている。勘のいいい方なら真犯人が誰なのかすぐに分かるだろう。    夫(へっぽこ社長)は一体何をやっているのやら。愛人は奥さんを疑い、奥さんは愛人を疑い‥そんな光景を長々と見せられるので、辟易する。 何もかも求める

          【ガブー鬼翔ける夜―」田中文雄 読書記録

          【超怖い話K(カッパ)】平山夢明 読書記録

          おはようございます。こんにちは。こんばんは。 今回は私の大好きな「平山夢明先生」の実話短編集を読んだので感想を綴ろうと思う。まずはあらすじから うーん、そこそこ?かな。私が平山先生に求めているものとは少し違った作品で肌に合わなかった(ごめんなさい)実話怪談ホラーは他の作家さんを含めて、「人から聞いた話」を題材に書いている為、パンチが足らないように感じる。 私が平山先生に求めていることは「救いようのない、バットホラー」である。それならば、創作だろうが実話だろうが構わない。こ

          【超怖い話K(カッパ)】平山夢明 読書記録

          【読書感想文】他人事 平山夢明著

          おはようございます。こんにちは。こんばんは。 ホラー愛好家のチェリーピッカーです。 今回は小生の大好きな作家「平山夢明先生」の【他人事】を読んだので感想を書き綴りたいと思います。 まずは概要から さすが、平山夢明である。素晴らしい。 残虐で、非道で、救いようのない作品。 これこそが、平山先生の作品に求めていることである。 グロ耐性がない方は読むことはお勧めしない。 追記 今から一か月ほど前に読み下書きが残っていたが、取り敢えず投稿だけしておきます。また時間があれば、

          【読書感想文】他人事 平山夢明著

          【首交換殺人】和田はつ子

          おはようございます。こんにちは。こんばんは。 今回は和田はつ子著「首交換殺人 心理分析官加山知子の事件簿」の感想を綴ろうと思います。まずは概要から ハルキ・ホラー出版、そそられるタイトルという事で購入したが全く面白いとは思えなかった。私が求めているものは、もっと刺激的なものなのである。この作品はタイトルだけがホラーで、内容は二時間サスペンスドラマのようなものである。あまりにも面白くなかったので、三分の二程読んだ時点から流し読みをし、犯人とその動機を知った。まあ、感の悪い方で

          「怪談稼業浸蝕」松村進吉 読書記録

          おはようございます。こんにちは。こんばんは。 ホラー小説愛好家です。今回は松村進吉先生の「怪談稼業浸蝕」について稚拙な感想を書きたいと思います。まずは概要から 面白いとは全く思わない。それは何故か、殆どが他人から聞いた話を書き記し、エッセイ風に仕上げているからだ。僕は色々な怪談小説を読んできているが、この作品はパンチにかける。また、体験者への取材がイマイチ、言い方を変えれば中途半端に感じる。 それ故に、怖いという感想が出る前に、苛立ちを感じてしまった。この作者の別作品を読む

          「怪談稼業浸蝕」松村進吉 読書記録