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消えた島 ~ 大村市 箕島(長崎空港)

大村市箕島(みしま)町」 ~ 長崎県の空の玄関口、長崎空港の住所です。

長崎空港は大村湾に浮かぶ有人島、箕島を開発した海上空港として昭和50年に開港しました。(写真手前は海軍時代からの大村空港です。)

海上空港であるが故に「騒音被害の少ない空港」としての長所が強調されていますが、もともと有人島であった箕島の部分は、上下の画像を見比べる限り、滑走路でも空港施設でもない「NAGASAKI」という巨大な植え込みのある辺りであることがわかります。

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つまり、「箕島を開発した」という表現は微妙で、見方によっては「箕島の手前の水深の浅い場所に大量の土砂で埋め立てて空港を建設した」・・という表現の方が事実に近いのではないでしょうか。(画像は昭和30年代の箕島)

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今更どうこう言うことは無いですが、「本当に、ここ以外に適切な場所は無かったのだろうか? 海軍時代からの大村空港を拡げるのではだめだったのだろうか?」と思わないでもありませんね。

画像は昭和30年代後半西大村小箕島分校の授業の様子です。同校は明治38年、西大村小学校箕島分教場として開校。小さな島であるゆえ、教師・児童・家族は固い絆で結ばれていたといいます。

先祖代々の土地が、公共の利益の為とは言え、突如国家的なプロジェクトにより塗り替えられてしまうという事実を知った時の驚きは、いかばかりだったでしょうか・・・・。

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せめて「長崎空港HP」にあるキャッチ・フレーズ?「 Heartfull Airport 」のごとく、「ここに代々のヒトの暮らしがあったことをいつまでも忘れない」、ヒトにやさしい空港であって欲しいですね。

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