この頃、テレビを観ていて、「(人口減少率が日本でワースト!である)長崎市の街づくりの再生法はこれしかない!」と思った。今もそう。
”車が入りにくい坂の斜面地も、ただのお店ではなく、それぞれに個性を持った職人たちが作業している姿を見ることができ、またやり取りをしながら物を購入することができる地区を作れれば、風景が変わる。
自治体は、その意思を持った職人たちが入居しやすいよう、支援金を助成する。
職人たちは、自分で建物を改装したり、装飾したりすることができる。”
長崎のような町は、莫大な税金を浪費して「箱もの」をつくっても、やがては廃れてつぶれる。
ハウステンボスも、とうとう業績悪化から売却されたし、長崎市で言うと「あぐりの丘」などは、広大な廃墟公園?となってしまった。
それだけの施設を支える消費力が地元に無いからだ。
一方、長崎を訪れる観光客は、どこにでもあるような商業施設やレストラン街を目当てにしているわけではない。
都会には残っていないようなノスタルジックな風景や街並み、それも前述のように自分の趣向に合わせて街歩きができるような体験を期待して来るのである。
「坂は大変」と言うかもしれない。でも、その坂も見方、やり方ひとつで風景ががらっと変わる。
例えば、坂道に強い対州馬が荷物を運ぶサービスがあったりすると、逆にその姿見たさに人が集まるはずだ。
田舎である長崎には、そういったポテンシャルが、ほぼほぼ生かされることなく眠っている。
キリシタン関係もそうだし、外国人居留地、中華街、戦艦武蔵などを建造した施設、原爆被爆遺構、坂本龍馬の海援隊、宮崎与平らアーティストなど「都会人を惹きつけるカード」が何枚もあるのに、それらを活かすアイディアも無く、展示場やスタジアムなどの箱ものを追い続けている。
一体いつ、市民にも観光客にもwin-winとなり、税金を食いつぶさないような観光政策に流れが変わるのだろうか。
いや、そんな時代が来るのであろうか?