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わたしとアヌビス

朝4時半ごろから散歩に誘われる。

初めは顔まわりや寝てるわたしに
ちょっかいを出してくるのだけど
私が眠さに勝てず、無視を続けると
障子を破ってくる。

これを数日、繰り返しただけで
ビリビリで、もう外から丸見え。

……

寝る前にビリビリの丸見えの障子が
ふと、怖くなった。

やっぱりここには居れない、
いるべきではない。
わたしに伝えてくれている氣がした。

時間は経ち、記憶は色褪せるけど
感覚的に残っている。
幸せの上から恐怖という絵の具で
塗りつぶされた世界が蘇る。

手放さず、見ようともせず、逃げていた。
逃げることがその時の最善であり
今は今の最善を尽くせるように。

ひとりひとりの物語があって
ひとりひとりのイベントを体験する。

向き合って向き合って、飽きてきて
笑い飛ばして、また来るイベント。

次のイベント準備を始めようって
いつもアヌビスは導いてくれる。

私が私のアヌビスになったとき
アヌビスは居なくなるのかなと
思うと少し悲しくもなる。

物語をまだ続けられることに
こころから感謝。

きもちのキロク。

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