ダルマの現実逃避
まずダルマのする現実逃避は、
「もともと自分に目ん玉があったらどんなにいいだろう」というものだった。
だって・・・・
人の成功にともない、わたしに目が与えられる。
私は黒く臭いマジックで、不自然な目をつけられる。
自分にもともとある目で見る真実は、
きっと素晴らしいものだろう。
私の口はへの字から、にっこりと、おだやかな表情になるだろう。
怒る必要もなく。
自分の目であるのなら、人間の幸福にももっと敏感になって、心から祝福するだろうに。
次にダルマのする現実逃避は、
自分の義務(ダルマ)をマットウスルこと。
まだなされていないダルマに、とりかかることからはじめる。
ダルマはたとえ、へんなものだっていい。
そして淋しいものであってもいい。
ダルマにとりかかり、それに埋もれていってしまうのならば、こんなに悔いのない人生はないだろう。
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