ロマンスの現実逃避29
わかってください、どうか
あなたという名の迷宮に迷い込んでしまったわたしがいるということを
いつでも、まっすぐと
呆れるくらい
まっすぐに
あなたという人の中に
わたしは向かっているのです
とても、とても孤独なのです
だけど
不思議と寂しくはないのです
あなたは海のような人です
深くて
もうあっという間に大きく広がっていき
私という小さな存在を隠そうとするのです
とても、とても掴みきれないのです
でも
不思議と恐ろしくはないのです
それは紛れもなく、
わたしがあなたを愛しているからなのです
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