入院前の検査があった。

血液検査、レントゲン、心電図検査などの検査をして主治医の先生と手術の詳しい話。
どの様な手術なのか、あり得る後遺症や危険性などの説明や、同意書の説明を受けた。
スキルス胃がんは、腹膜播種というガン細胞が種をまく様に、CT検査にも映らない小さいガン細胞をバラまいている事が多いらしい。
それが確認されたら、胃は取らずに閉じて、抗がん剤による科学療法に切り替える。

つまりは完治は難しい状況、ステージⅣという事になる。

腹膜播種がなく、ガンを取り切れる状況だったら、胃以外も転移の恐れが考えられる箇所は取って、再発防止をするとの事。
こればっかりは、開けてみないと分からないという話もあった、取り切れるか、ステージⅣか。
どっちなのか。
不安だ。

今の所の検査では、腹膜播種は指摘出来ない状況です、ないことを信じて手術しましょう!
との話でした。
造影剤CT検査を２回、胃カメラでの検査を２回、1ヶ月おきに検査したので、ここは先生の言葉を信じて頑張るしかない。

あとは胃を取ったあとの、主に食生活の話。
ゆっくりよく噛んで、少量を何度か分けて食べる様に。
入院中にその指導もしていくと。
一度に食べると、低血糖症状が起きるらしい。

麻酔科医の先生から、麻酔についての説明も受けた。
明るい女医の先生で、話をしやすかった。
麻酔に関しては、全身麻酔の経験も一切ないので、もう想像すら出来ない。

僕は信じてお任せするしかない。

入院の説明も受けて、あとは後日歯科で入院前のチェックを受けて終わり。
あとは8/7の入院、そして翌日は手術。

正直言えば、怖い。逃げたい。嘘だと思いたい。
いつも健康で仕事は人の2倍して、体力だけは自慢だった人生が、今は180度違う人生になった。

受け入れるんだ。
受け入れるんだと、自分に言い聞かせて生きてる。

病気になったのは確かに辛いけど、少なくても今が不幸だなんて思わない様にしよう。
自分の為に。
絶対乗り越える。

ここで終わったら、本当に不幸になってしまうから。

幸せも不幸も自分次第。

とりあえずあと１０日。
コロナ陽性にならない様に、でも会いたい人には可能だったら会って、手術まで過ごします。