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運動会は、大人のストレス発散場?

9月は運動会があった。でも雨で延期になっちゃって、平日になってしまったので、お母さんは仕事で来れなかった。

今年の運動会は今まで1番練習を頑張ったし、1回も勝ったことがなかったので、私はどうしても勝ちたかった。

結果は、なんと4年連続で負けてしまった。

50%の確率なのに、4年連続で負けるなんて…悔しくて、悲しくて、家に帰ると涙が溢れた。

お母さんは"ぎょっ"としてたけど、とりあえず抱きしめてくれた。

「なんか、逆にすごくない?いいことあんじゃない?まぁ、よく頑張った!」とか、珍しく、普通に適当に慰めてくれた。

その次の週は、弟の運動会だった。

何故か川崎からじぃじも駆けつけて、みんなで応援に行った。
私の運動会は1人も応援に来なかったくせに、とことん兄弟差別だ!と思ったが、平日に運動会をやった学校のせいにした。

改めて、応援する側で運動会を観察してると、子どもより先生と親の盛り上がりがすごかった。

1人のママは綱引きで頑張りすぎて、ギックリ腰になり救急車で運ばれた。

子どもの駆けっこを応援する親の絶叫が恐ろしかった。

ビデオをスタンバイしてるお父さんの気迫が、まるで戦いの前の武士みたいだった。

全力だ。

大人が全力だ。

運動会っていう場を利用して、ストレスを発散しまくってる。

この不思議な現象を、運動会マジックと呼ぶことにした。

ちなみに、お母さんの運動会ファッションが気合入りすぎてて、私はちょっと恥ずかしかった。

けど、まぁじぃじとも過ごせたし、楽しかったのは私も一緒なので、やっぱり運動会はいいものだし、親が堂々とストレス発散する場としても1年に1回は必要な行事なんだろ〜な〜と思った。

山形県に住んでいる小学4年生です。小説や漫画を読むのが好きで、1年生の頃からメモ帳に短い物語を書いてきました。今はお母さんのお古のパソコンを使って長い小説「皐月と美月の夏。」を書いています。サポートしていただいたお金は、ブックオフでたくさん小説を買って読みたいです。