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お母さんは、恋愛をしないらしい。

お母さんは、シングルマザーなので旦那さんがいない。

(つまり、私のお父さんなんだけど、顔も名前も知らないから、私にとっては最初からいないのが当たり前な人で、それは、まぁいいんだけど)

いまは、彼氏も彼女もいないらしい。(というか、しばらくずっといないらしい。)

もし、お母さんに彼氏ができて、再婚とかになったら、それは突然、大人の男の人の家族が1人増えるってことで、(それか女の人)きっと私も弟も、戸惑ったり気を使ったりするだろうけど、お母さんが本当に好きな人なら、私も好きになれると思うので、したければしたらいいと思うんだけど。

そんなことを考えていて、なんとなく聞いてみたくなった。

「ねぇ、ママはなんで、恋愛しないの?」

「えー?いきなりガールズトーク?(笑)そうだなー大人が恋愛するには、時間と余裕が必要なのだよ、そして、今のお母さんには、時間も余裕もないのです。」

「時間はなんとなくわかるけど、つまり忙しいってことでしょ?余裕と一緒の意味じゃん。」

「余裕はお金だったり、心の余裕だったりそういう意味よ、仕事と子供と生活と遊びとで心が埋まってたら、好きな人が入る余裕がないでしょうよー」

「なるほど!それいいね!(表現の仕方が気に入った。小説で使えそうだ。)」

「いいの?まぁいいなら、いいけどー(笑)莉亜さんは恋愛しないの?好きな人とかいないわけ?」

「クラスで気になる子はいたけど、ズボンに穴あいてるの見つけて嫌いになっちゃった。だから、いまはいない。」

「なんだそりゃ!(笑)じゃぁ2人ともフリーだね!」

「うん。いつか2人で同じ時に恋愛できたらいいね?楽しそう。」

「あー!それいいねっ!そこ目指そう!(笑)」

私は、まだ恋愛がどんな気持ちになって、なんなのかよく分からないけど、

いつかお母さんと、お互いの好きな人の話とかができるようになったら、それはきっと楽しいだろうなと、ちょっとなのか、だいぶなのか分からない未来を想像した。

でも、お母さんのパートナーになる人はものすごく大変だと思うから、きっと私の方が早くできるなと思った。


山形県に住んでいる小学4年生です。小説や漫画を読むのが好きで、1年生の頃からメモ帳に短い物語を書いてきました。今はお母さんのお古のパソコンを使って長い小説「皐月と美月の夏。」を書いています。サポートしていただいたお金は、ブックオフでたくさん小説を買って読みたいです。