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私の弟は、裸パンツの策略家。

この間、5歳の弟がパンツ一丁でお母さんの周りをウロウロしてた。

ご飯を作るのに集中してたお母さんは特に気にしてなかったけど、私は弟から発生する何やら黒い空気を感じ取った。

そして、私は息を殺して、2人を観察することにした。

「…ねぇ、ママ。オレ、ママにバレタインのチョコつくってあげるよ!」
("ン"が足りない。あと、どう計算してもバレンタインの時期にはほど遠い。)

「えーほんとー?ありがとう。」

「うん!…あっ!!!でもチョコつくる材料がないやっ!買いに行かなきゃっ!」

(なんて、わざとらしい「あっ!!!」なんだ!)

「…あー。うん、じゃぁママ大丈夫だよ!ありがとね!」

(気づいた!そして、大人な感じで拒否った!)

「…いやっ!大丈夫だよ!オレ、ママに作ってあげるから!気にしないで!」

(わー!大人な感じの拒否りを拒否った!高等技術を使いこなしたー!)

「オレ、ママに食べさしてあげたいんだ。バレタインのチョコ。」

(相変わらず"ン"足りないけど、さらにたたみかけたー!!!)

「…じゃぁ、あとで買いに行こうね。」


ただのパンツ一丁でアホ丸出しの5歳だと思ってたけど、実は弟が一番腹黒くて賢いのかもしれない。

私の弟は、裸パンツの策略家です。

山形県に住んでいる小学4年生です。小説や漫画を読むのが好きで、1年生の頃からメモ帳に短い物語を書いてきました。今はお母さんのお古のパソコンを使って長い小説「皐月と美月の夏。」を書いています。サポートしていただいたお金は、ブックオフでたくさん小説を買って読みたいです。