日生李日和
2人の非凡で平凡な日常の物語。 存在もしない存在しそうな2人を誰かに知って欲しいから 交差して絡まって解ける 愛 香り いつだって自堕落な私と我儘な誰か。 読んで。考えて。いつか貴方が書いてください。
自分の短編集+ノートで見つけた短編集
短編小説
家族も寝静まり、玄関の鍵が祖父によって閉められて僕の1日は始まる。 連絡を取るのが特に苦手だ。 コミュニケーションは人よりも得意な部類だと 自負できるが、マメなLINEというものが本当に 苦手なのだ。 電話で基本的には済ませたいが、時刻が2:35 ともなると基本的に気を遣って誰とも話さない。 閉められていた鍵を開け、普段出かけるよりも 一枚多く服を着込みイヤホンをして外に出る。 12月の空はやけに遠くて星はイヤらしく光る。 10年前はふかしていたタバコ。 今は肺に染み込
6枚切りの食パンの片面が焦げていた。
5月のエイプリルフール 5月にいる4月の道化
忙しい。 仮眠の為に、先輩数人の座布団やらブランケットを拝借する。 ヒルナンデスのプロデューサーも驚く、見事なランキングが広樹の仮眠布団として出来上がる。 広告デザインを生業とする広樹は、定時の17時から半日が経ったところに居た。 やらなくてはならないリストが 山積みになっていく。 手伝ってもらってる友人との連絡が、仕事の業務連絡中心になっていく。 やりたい事リストは付け加える事さえ出来ない。 それでも明け方の月は綺麗で、 生きている心地がして、悦に浸っていた。
銭湯にはいってサウナに入る友達 なんとなく今日はただお湯に浸かっていた 隣で汗を半分だけ流した大きな男が水風呂に浸かる その男の分だけ水が浴槽から溢れた。 ただそれだけ。 人の形をしない人を見た気がした。
今日は 右足の靴紐だけ変えてみた。 するとみんなが私の足を見る。 顔の火傷のことはしばらくこれで乗り切れそうだ。
昨日の位置エネルギー 残っている 親戚指 きっと幻の21本目 夢は寝ないとみれない体質なので。
輪郭という中身
今日は誰かに愛されたかった。 昨日は誰かを愛してしまった。
50メートルを7秒で走ったあの頃。 50歳の私は7年前を最近と言う。
何者かになりたいのではない、何者かと呼ばれたいだけなのだ
神の死骸と踏み固めるトレーラー
地球の端をここだと仮定して
ちょうど過去が僕を過ぎ去って行った。
金曜日の渋谷。 マカロニえんぴつが流れる中。 何人の人があの チアガール居酒屋に気がつくのだろうか。