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絡まった糸をほどいて、問題解決&より良い提案ができるデザイナー

マスコミ業界でWEBを中心としたデザインやプロモーション業務に携わって、気づけばもう15年。早いものだ。

この15年間、情報をデザインして、わかりやすいWEBページやポスターなどをつくることに喜びを感じ、一生懸命仕事をしてきた。その結果、仕事への姿勢や仕上げた作品を評価され、社内外から仕事のオファーをいただけるようになった。充実感はあるし、仕事もおもしろい。

特に「ページのアクセス数が大幅に増えました」「申し込み数が増えました」「ポスターを見て楽しそうだったので、イベントに来ました」など、数で結果が出たり、お客様の声が聞けたりと直接反応をいただけるので、やりがいもある。

だけど時々、「なにか違う。これでいいのかな。」なんて思う瞬間がある。

そんなもやもやした気持ちをときほぐすためにも、今回、「#こんなデザイナーになりたい 投稿コンテスト」に合わせて、デザイン業務に関するこれまでのことと、これからのことをちょっと考えてみようと思う。

【これまでの仕事で心がけてきたこと】

1. クライアントの求めること+αで応える

たとえば、
「去年と同じレイアウトで良いので、明日までにページを更新してほしい」
という依頼の場合。

去年と同じだと、文字が多すぎて、レイアウトも複雑。
大変分かりにくいページだったため、3時間ほど時間をいただいて
・文字→キャッチコピーに変えたり、不要だと思われる部分を修正、削除
・説明部分は、写真、アイコン、イラストなどグラフィックを増やす
ことですっきりしたページに再構成。
デザイン案を提示した段階で、高評価をいただき、提案通りにリリース。
ユーザーからも「見やすいページになった」とお褒めの言葉をいただいた。

※ +αの提案をするかどうかは、ケースバイケース、クライアントとの関係性に大きく左右される。先方のスタンスが「求めることだけ作業してくれれば良い」とう場合はその要望に従う。クライアントに応じて柔軟に対応。

2. わかりやすい説明を心がける

同じチームの人たち以外には、
たとえば、「PV」という外国語やカタカナを単体ではできるだけ使わない。
誰にでも分かるよう「Webページが見られた数です。1人のユーザーが10ページを見れば10PVとなります。」というような説明をするように心がけた。
このような丁寧な説明を積み重ねた結果、WEBに縁もゆかりもなかった年配の上司が、自らWEB関連用語を勉強したり、アクセス解析について調べたりして、上層部にもホームページの大切さや存在意義を訴えてくれるようになった。(※15年間には、まだホームページはメディアとしての重要性は低いと評価されていた。)

3. 複数のデザイン案を提出する

新規のデザイン案を提出する際は、まったくイメージの違う2案~3案を出すことを自分に課してきた。クライアントとのコミュニケーションもスムーズになるし、化学反応で新しい案が生まれてより良いものを生み出せることも多かった。

4. 締切は絶対厳守。少し早めに仕上げる

当たり前のことなのだが、クオリティーにこだわりすぎたり、特にチームで仕事を進めている場合、不測の事態が起きると締切に間に合わなくなることもある。
「それは絶対に避けたい!!」
自分の担当部分はとにかく早く仕上げたくて、ランチを抜いて、夜、ドカ食いに走ったり、トイレを我慢して膀胱炎になったこともあった。そろそろ身体もいたわりたいので、この働き方は見直さないといけないな。
余裕を持ったスケジュール調整能力を身につけたり、不測の事態でも締切に間に合わせる回避策をたくさんストックしたりしておきたいものだ。

5. まわりから必要とされるデザイナーになる

「バナーのリサイズ、お願い」「aiデータをjpegに変換して」「文字だけのバナーをすぐ作って」など、ちょっとしたオーダーでも気軽に声をかけてもらって、完璧に仕上げることを心がけていた。
(下手すると便利屋になってしまうのだが、そこはうまく調整しつつ。)
すると、さまざまな部署からちょっとした仕事が入るようになり、普段あまりが交流がない方たちともコミュニケーションが取れて仕事の幅が広がった。
小さな仕事も大切にしてきたおかげで、何かあった際に思い出して声をかけていただけるようになったと思っている。

これまで心がけてきた5つのこと。なんだか職務経歴書のようになってしまったが、これからも継続はしていきたいなぁ。

次は、これから目指したいデザイナー像や、どんなことをしていきたいのかについて考えてみよう。


【これからめざしたいデザイナー像】

1. (問題・課題=糸が絡まってしまいどうしようもない状態であると仮定。)絡まった糸をほどいて、クライアントに合った問題解決方法を提案できるデザイナーであること。

2. 年齢を重ねても、常に進化するデザイナーであること。

3. 経験を重ねたからこそできる仕事(ディレクションなど)に積極的に取り組むデザイナーであること。

【これからやりたいこと】

1.  世界で仕事ができるデザイナーになりたい。
 → そのために、 Behance で作品を発表しはじめた。

2. 漫画、イラスト、キャラクターデザインの分野でより多くの案件に携わって、たくさんの方をハッピーにしたい。
 → そのために、 コミックエッセイコンテストに応募したり、ひとこままんがを公開。 LINE STAMP もつくりはじめた。

3. デザインの力で、限界集落になっている地域のリブランディングや町おこしに携わりたい。(=ライフワークにしたい)
   → そのために、 出身地で募集している町おこし関連デザインに挑戦中。


いまのところ、こんな感じかな。
やりたいことなんかは、1か月後には、変わっているかもしれないけれど。

「年齢を重ねても柔らかい頭と軽いフットワークで、クライアントに合わせた問題・課題解決方法を提案していけるデザイナーでありたい」という想いは、ずっと変わらないと思う。


今回、「これからのこと」に目を向けたら、仕事に対して抱いていた「なにか違う。これでいいのかな。」っていうもやもや感は、ずいぶんと解消された気がする。

まだ浅掘りだが、このタイミングで自分の仕事を振り返ったり、これからのことを考える機会を得られたのは本当に良かった。
noteさんの企画に感謝したい。

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