聴くだけで波動が整うモーツァルト(ビオラ演奏★フルバージョン)
モーツァルトを演奏すると、頭頂部が熱くなると同時に、意識が強烈に上へ持っていかれる。それは天から授けられたインスピレーションというギフトを使って、音の深淵を執念と努力で追いかけた鬼才、モーツァルト特有の体感だ。
その彼を生み出した父、レオポルド・モーツァルトは、1756年に【バイオリン奏法】という教則本を世に出している。
初版から260年以上経った今でも、資料として貴重なのはもちろんのこと、バイオリン奏法における叡智が存分に詰まっているので、バイオリニストであれば、一度は読んでおきたい。
その中で特筆したいのは、p.140に記された加音と左音についての項目だ。
重音を弾く際、図に書かれた倍音を聴きながら弾かなくてはならないとある。現代のバイオリニストで正しい音程を取り、尚且つ倍音をきちんと把握しているひとは、どれだけいるのであろうか・・・。
モーツァルトの音楽を注意深く聴いていると、4声の楽譜で書かれていたとしても、実際には8声+ほど微かに鳴っている音を感じられることがある。
その全てが美しい旋律となるよう、計算し尽くされた上で作曲をしていると知った時、言葉では言い表せない驚きに震えた。
モーツァルトの音楽が非常に心地よく、胎教にも良いとされているのは、それ故なのだ。見えない波動のシャワーをふんだんに浴びて、整わないはずがない。
それに比べて、騒音や電磁波、刺激に囲まれた我々の生活は、ことごとく人の五感を麻痺させる。
それでもわたしは、聴こえない、見えないものを想像し、敬意を込めて音を奏でる努力を続けていきたい。
今年最後の記事は、モーツァルトのアヴェベルムコルプスをビオラで演奏。
皆さま、最後までお読み頂き、ありがとうございました!
どうか良いお年をお迎えください。またあした(^^)
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