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加工

 4、5年前の高校生の頃からルッキズムに苦しめられていた私は、当然のように自分の容姿に苦手意識を持っていた。そして20歳の私も同じように容姿に苦手意識を持っている。

 ルッキズムに苦しめられた結果、"何度も"ダイエットをした。ずーーっと標準体重ほどだったから、シンデレラ体重まで身体軽くしようとした。しかしどうだろうか。私の意志の弱さを舐めてはいけない。私の面倒くさがりを舐めてはいけない。今なんて、むしろ微妙に太ってしまっている。

 こんな不器用な私だから、ノーマルカメラで写真を撮るのを嫌がり、その写真も見ることを拒否していた。20年この容姿と生活してきた私は、少しずつだが、その拒否をしなくなった。自分を可愛いと思い始めたのではない。痩せられない私と、元のポテンシャルに諦めがつき始めたのだ。

 しかし、昨日私の中で革命が起きた。今までは、面倒くさがりが故、インスタのフィルターでしか写真を撮ってこなかったが、昨日ついにパーツの配置や大きさを変えることのできるアプリを使用したのだ。
 
 私は、感動した。こんなにも中顔面が短かったら、顔のバランスが良くなるんだ。目が大きいだけでこんなに可愛くなるんだ。肌が綺麗なだけで、こんなにも清潔感がでるんだって。

 そして、それとともに高校生の私に伝えたいことができた。加工ってすごいんだよって。SNSの全てを純粋に受け止めてた私は気がつかなかっただろうけど、加工でここまで顔は変えられるんだよって。私が勝手に自分と比べて、勝手に苦しんでた可愛いインフルエンサーも、大抵は加工してるんだよって。

 

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