見出し画像

夢の中でタバコを吸っていた|禁煙エッセイ

医者に言われて、煙草をやめた。(辞めないといかんな)とは思っていたが、医者に「やめろ」と言われると、こりゃ大変なことになるかもしれんと思えてきて、すぐさまやめられた。

今のところものすごい苦しい発作のようなものには襲われていない。朝起きた時、ご飯を食べた時、寝る前など習慣的にタバコを吸っていた時が来ると「あー吸いたいな」とむずむずするが、腕立てをしたり、腹筋をしたり、水をガブガブ飲んだりしていると自然とそんな気持ちも落ち着いていく。

しかし今朝は、やはり無理をしてるのかなと思った。煙草が夢にまで出てきた。普段私はあまり夢を見ないが、昨日は夢を見た。そしてその内容をはっきりと朝覚えていた。南青山のオフィス近くの喫煙所で、私はタバコを吸っている。手には温かいココアを持ってタバコを吸いながら談笑をしている。ひと吸いひと吸いがビターでとてもうまい。パンチもある。

(あーしまった。またタバコを吸ってしまった)
そんなこと思いながらも夢の中でニコニコしながら僕は煙草を吸う。何本もチェーンスモークする。

そんな夢を見て、目を覚ますと顎が痛い。
妻に聞くと、どうやら現実の私はものすごい歯軋りをしていたそうだ。
口を少しでも開けると右顎に激痛が走る。私は顎をさすりながら、ペパーミントティーをガブガブ飲んだ。タバコが吸いたい。

もしサポートいただけたら、こどものおむつ代にさせていただきます。はやくトイレトレーニングもさせなきゃなのですが...