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【月欠損論のカラクリを解き明かしました】マドモアゼル愛先生の過激な理論の仕組み…月は欠損していて当たり前だった?心はコロコロ変わるから心と呼ぶ【月欠損論で売れたということは月を使っている】


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※タイトルは少々、過激で申し訳ないです。これはあくまでリョウの個人的持論であることをご理解ください。



今回は先週より話題として扱ってきた【月欠損論】について…

マドモアゼル愛先生を批判したい訳ではないのですが、
月欠損論についてズバリ核心を突いたことを言わせてもらおうと思います。


そもそもこの月欠損論とは何なのか?
というところですが、例えば愛先生のブログから一部抜擢させていただくとこのような説明があります。


月サインの基本的定義

月のサイン、すなわち月があるところの星座は、その人にないもの、わからないもの、欠損しているものを示します。

しかし、月は7歳までに認識したものを反復的に表現することはできます。要するに、内容はわかってはいないものの、自身に欠落しているもののマネをすることはできます。マネをしてしまうことで、マネをしたものの本質に迫れなくなるため、月は永遠の欠損として働いてしまいます。

https://ameblo.jp/mademoiselle-ai/entry-12429156940.html



かなり長くなってしまうので一部のみの抜擢ですが、
全体としては様々な理論体系がその背景にはあります。


例えば

月は太陽から光を吸収するからコピーである…

0~7歳の担当だから母の期待した幻影の姿を生きている…

月の伝統的なキーワードには「死」や「吸収」がある…

等々です。


こうした解説により、月欠損論はマドモアゼル愛先生なりの理論や経験により積み重ねて作られたものであり、
決してその場限りの思いつきで発信したものではないことが分かります。


愛先生自身は10代の頃から占いを仕事にされてますから、
50年以上もの経歴と経験の中でそんな適当なことは言わない(むしろ言えない立場)でしょう。



ですが、

これを言ってしまうと非常に痛いところを突くことになるのですが、今回はズバリ言わせていただきたいと思います…。


まず、マドモアゼル愛先生の提唱する月欠損論は何がベースとなっているか?

を考えてみると、


これはもちろん占星術な訳ですが、

その占星術はいわゆる現代(モダン)占星術であり、
モダン占星術のベースは心理学です。


もちろん古典占星術もベースにあるのは間違いないのですが、
現代占星術の父と言われるアラン・レオ(ウィリアム・フレデリック・アラン)は時代背景の影響+神智学思想の影響もあり、

さらにはちょうどフロイトやユングといった心理学の黎明期の時代なのもあり
ベースには心理学が深く入り込んでいます。


当時のイギリスには「魔女術禁止法」と呼ばれるものもあったようですから、
これは未来予測を禁じる法律なので古典占星術のような予測技法中心の占術を肯定する訳にはいきません。

そのため彼は例えばウィリアム・リリーのホラリー占星術の研究自体は行っていたものの、
彼自身の著書では明確にホラリー占星術を否定していたようです。


もちろん予測技法には他にもソーラーレボリューション(ソーラーリターン)や
プライマリー/セカンダリーディレクションなど様々、存在したわけですが

彼は神智学者でもあったので、そもそもが自由意思を尊重したい立場だったようです。


そして最近の研究ではどうやらアラン・レオとユングは互いに影響を受けていたそうで、

そうした時代背景と彼の思想と、心理学の誕生/関係性により
古典占星術=天文学ベースから、
現代占星術=心理学ベースへと変わって行きました。


ということはです、

古典占星術を知るためには天文学やギリシャ哲学を理解するのが重要であるように、

現代占星術では心理学を理解することが重要な訳です。


僕は占星術を開始して今現在で1年半ですが、
注目していただけたり仕事にするようになったのは占星術を開始してから僅か4~5ヶ月後です。


なぜそんなに早く(形だけでも)注目されるようになったかというと、
それは僕のベースに心理学があったからだと思います。


僕自身は10年以上前から心理学の世界に入り、
心理学学校での学びを経てちょうど1年の最短期間でプロカウンセラー資格を取得するまで勉強しました。


そして初めて1年半前に占星術を知った時に思ったのが
心理学にそっくりだな」ということ。


あとあと実際それがベースになってることを知った訳ですが、

つまり僕には心理学がベースにあったからこそ成長が早かった訳で、
実際に成長できてしまったということは心理学と現代占星術はそれほど密接に繋がってるということです。



長くなりましたが本題です。


つまり現代占星術を語る上では心理学も共に語ることと同義になる訳ですが、

改めて言うと現代占星術は心理学をベースにして性格性質を当てるツールです。


ですから、ざっくり言うと

12サイン=性格

太陽=人生の目標
水星=喋り方やコミュニケーション傾向
金星=男なら好みの女性、女性なら自分自身…


といった割り当てがされています。

(これ古典やインドでも共通部分はあるのですが、モダンとの違いは導き出そうとする答えや目的が異なります)


そしてその中で月とは何か?

と言うと、いくつかの象意はあるものの
主に皆さまご存知のようにを表します。


そして心理学上において「心とは何か?」がどう説明されているかと言うと、

これは学校の先生も「諸説ありますが…」という前フリもありましたが


「心はコロコロ変わるから心と呼ばれている」


と言います。


つまりコロコロ変わるということは、

不安定であり、変化しやすいものであり、
デリケートであり、自分の意思では操作しにくい=無意識などと結び付けて考えることができる訳です。


皆さんお気付きのように、


そう、これは「月」の解釈と全く同じですね。



つまり、月というもの対して「」という面で焦点を当てたら、

それはもう「不安定であり、変化しやすいものであり、デリケートであり、自分の意思では操作しにくい=無意識」なのです。


ですから、月の在室するハウス、または月のあるサインに焦点を当てて
現代的な心理学ベースで答えを導き出そうとした場合、

それは
不安定であり、
変化しやすいものであり、
デリケートであり、
自分の意思では操作しにくい=無意識

なので

「欠損」してる感覚があって当然なのです。


これは心理学の先生もよく言っていたことで、

僕は血液型診断とか人間を定義づけるものが嫌いでして、
だって人間は神経質な時もあれば神経質じゃない時もあるのだから、
常にコロコロ変わっているのが当然なんですよ


そう、ですから月を

「安定してるもの」「変わらないもの」「常に決まっていて強固なもの」と考えること自体がそもそも出来ないので、

欠損してる」というのは不安定で変わりやすいモノとしては当然の性質なのです。


だってそもそも「安定したものを得る天体では無いから」


なので、月はそもそもが不安定なので
それは言い方を変えれば「欠損と言える」ということな訳です。

そしてデリケートだからこそ、
その強い言い方に対して過敏に反応してしまう=話題になりやすいと考えることもできます。


では、月欠損のもう一つの面として
月の表す事柄は絶対に失敗する」と言います。


それも確かに月が不安定な天体であることを考えると納得できますが、
これはもう太陽だろうと金星だろうと木星だろうと、これらの天体で失敗することはあるのです。

太陽ならエゴイスティックになり失敗するし、
金星なら怠惰や無駄遣いで失敗するし、
木星なら楽観的過ぎて失敗します。


逆に凶星の火星や土星やノードで成功することも山ほどあります。


そして例えば僕は女性向けの仕事が向いているのですが、
それが何故かと言うと7ハウスに月があり高揚してるからです。

(インド-牡牛座28度なので厳密にはムーラトリコーナにすらなってないですが状態は悪くない)


つまり、今この世界にいるのは7ハウス月のおかげと言っても過言ではなく、

逆に女性が苦手過ぎて「女性相手の仕事なんか無理!」と言ってた32歳まで
それこそ一人立ちもできず収入も6~7年0で大失敗してる人生でした。


なので月の恩恵を拒否し続けてきた結果、
大失敗した
と言っても過言ではありません。


ですから、この点から見ても
僕は配置的にもむしろ月を使わなかったから失敗してた人だったわけです。


これではマドモアゼル愛先生の提唱した説とは真逆ですよね。


ただ、そもそも月を使う使わないとか、恩恵を受ける受けないは
現代的な自由意思論(つまりモダンにも当てはまるアラン・レオの神智学思想)に由来するものだと僕は思っているので、

それがまず自分の意思では操作できるものともあまり思えないのですが…(これについては深いテーマなので僕も断言はできません)


話を戻すと、

つまりこれらの面を含めて月欠損論がマドモアゼル愛先生的に様々な理論体系があるとはいえ、
現代占星術が心理学とベースとして結び付いている時点で
その背景の理論体系は"結果として"あまり意味を成さないということです。


天文学上の月が太陽の光を吸収/反射しているとか、
占星術上で0~7歳の年齢域を担当しているとか、
心理的な面以外の理論もあるのですが、

それは現代の占星術が導き出す答え/目的(ゴール)を
心理や性格(キャラクター)的な部分に的を絞ってる時点で
月には不安定要素が必ず付きまとうもので、

そうした心理的な面に焦点を当てればやはりコロコロ変わるから
コロコロ満たされるしコロコロ欠損するのは普通なのです。

ちょっと分かりにくいかもしれないので
月欠損論の仕組みの順序を書かせていただくと…


◎結論


・月はそもそもコロコロ様子の変わる天体であり、不安定さを象徴する惑星(衛星)である

・そこに現代の占星術(約100年前)には心理学が合わさった

・現代占星術では占星術に求める答えが「性格や心」になった

現代占星術の父-アラン・レオの言葉「私は占星術を通して性格分析を行っているだけである」

・月から心や性格を読み取ることを目的とするならば、それはそもそも不安定で当然だった

・マドモアゼル愛先生がその不安定さに対して「欠損」と言った

・要はそれは月の生来的性質に過ぎないのだが、月に着眼し、ネーミングセンスも合わさり売れた


つまり言うならば月が欠損なのは確かに当たっているのですが、
それは本来の月の性質の一つなので過度に気にする必要は無いというのが個人的意見です。

愛先生の上手いところは、このあまり気にするコロコロ変わる生来的な性質に対して「欠損」と言ったことです。


例えば牡羊座なら自我を出せる時もあれば出さない時もある、
牡牛座なら五感を楽しみたい時もあればそうでない時もある、
双子座ならコミュニケーションしたい時もあればそうでない時もある…

という感じになります。


そして牡羊座がリーダーになれない、や
牡牛座が何も所有できない、や
双子座が本当はバカ、

といった解説に関しても月の不安定な要素的にも普通と言えば普通ですが、

マドモアゼル愛先生は月牡羊座でポジション的にはリーダーですし、
月牡牛座の金持ちたくさん知ってますし、
月双子座で頭良い人も山ほどいます。


なので、この説は普通にあまり肯定できないです。


愛先生はまた他に「月は焦燥感をもたらす」とも言っていますが、
焦燥感自体が心由来なのでそれは別に普通だと思います。

ただ、火星や土星の方が根本原因としては、よほど焦燥感に関わってるとは思いますが。


ですから、これは月が欠損してるしてないではなく
月の働きとして、そして現代的な解釈の目的地点としてはごく普通の現象ということです。

そして先ほども書いたように失敗をもたらすかどうか、
についてはその人の配置次第ということです。

(ただ、月が仕事のナチュラルルーラーでないことは確かですが)



占星術師として大先輩のマドモアゼル愛先生の論に対して僕がここまでハッキリ言えるのも

これは占星術というより心理学の領域の話だから、です。



なので結局のところ月欠損論がこれだけ売れたのもやはりそのネーミングのおかげかと思いますし、

要は当たり前の現象に対して
どこに焦点を当てるか、
どれだけ話題性のあるネーミングをするか、

という部分で愛先生は成功されたと言えると思います。


例えば他の天体なら、

金星浪費論」とか「水星ペテン論」とか
天王星変態論」とか

つければ、もしかしたら売れるかもしれません。

つまり炎上商法ですね。


しかし月というのは先ほども書いたようにデリケートな部分であることは間違いなく、
女性にとってはアイデンティティであることと、
この業界のほとんどが女性であるためこれだけ反響があったのだと思います。 


そして、
愛先生の最も突かれたくないことを言わせていただくと、


愛先生がこれだけ売れて一気に有名になったのも

「月欠損論」という形で"月を使ったから"ですよね。



ですから、やはり月は人気にも成功にも大きく関わってる訳です。


なので、もし月が仕事において重要な位置を占めてるならば月は重視した方がいいですし、
その他の配置ならそれはそれで考えた方が良いです。


という訳で、

月というのは欠損というか、
そもそもコロコロ変わる不安定な天体なので
別にそれは普通の現象で、
愛先生はそこに着目したこととネーミングセンスで月を使って売れた優れたビジネスマンなのだと思います。


実際のところビジネスという観点自体は大切にしなければならないことですし、そこに関しては僕も1mmも否定しません。

話題性もありますし、こうして議論の対象にさせていただくことで
人との縁も繋がっているので非常に個人的には感謝しています。


ただ「それはそれ、これはこれ」ということで
今回は割と核心を突いたことを言ってしまいました。

愛先生ごめんなさい。


※追記(使う/使わないという論について)↓


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