階段から見るそらの色

つらいよりたのしいを数えて
くるしいよりしあわせを数えて
心にふたをして墓標をたてた
さけぶよりわらうことを優先して
わめくよりあそぶことを優先して
ひび割れた墓標の下にあるものは
みないふりをした
泥寧から手招きをつづける
それにのまれないように
それにとらわれないように
目を伏せていちぶをまたおとした
そのうち誤魔化せなくなるだろう
わかってるわかってる
その日は近く
その日のぼる階段から見る空は
きっととても青くすんでいるはずだ
そうじゃなきゃ
ただの悲劇にだってなれやしない

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