星揺つき

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自動筆記 速度5 

桃が食べたい。桃の皮にすりすりしたいしたい。感覚的世界の諸芸術についての話をしよう。それは水だったり森だったりあるいは色彩的な何かだったりする。大抵は輪郭がなくて時空間に溶ける滲みのようなものだ。そう。私たちはそれを求めている。いつか人はなくなる。人が人である、ひとつのまとまりであるのは最初だけでそれは時間の経過とともにバラバラになっていく。時間が単性の直線軸であるのに対して精神は複数性のものになって座標状にバラバラに配置されていく。本来なら時間も点在であるべきだ。直線が嫌い

    • インターネット・トー横にいた話

      精算するために書く。 高3からつい最近まで、インターネット・トー横と呼ばれる終わってる界隈に入り浸っていた。いわゆる匿名掲示板のとある板から派生した界隈。 今思うと、グロい場所だった。 基本的に住人は皆、倫理観や人間的に大切な何かが欠如しており、オフパコや色恋沙汰は日常茶飯事、遊ぶといえば飲み会、話す内容は基本的に同じ界隈の人間の噂話や内輪ノリ。自分を含め精神疾患持ちや無職の割合がかなり高かった。何より自覚なきゆるやかな男尊女卑が蔓延っており、女性の私にとっては少し苦痛だ

      • 変わってしまったすべて

        前置き トラウマ治療についての本を読んで、自己臨床の第一歩として自分の心に起きたことを記述したいと思い、この文章を書いている。 書き終えてから、誰かに読んでほしいと思ったらネットに載せる。秘めておきたければ載せない。だから、自由に素直に言葉にしていく。 具体的な出来事について述べる必要はない。 自分の心に起きたことを知るほうが大切だ。 私のトラウマは、これというひとつに限定できない。複数のトラウマを抱えている。それは衝撃的な出来事だったり、長期間にわたる生活そのものだ

        • 普通か特別になりたかった

          普通になりたかった。 街でお淑やかな女子大生が友人と談笑している様子を見ると、胸が苦しくなる。 あるいは、アバンギャルドな格好をして夢中に大作をつくる同期を見たときも。 自分とは真逆の普通。自分とは真逆の特別。 私は普通になるための戦い、自分を特別だと証明する戦い、どちらにも負けてしまった。 幼い頃から周りに馴染めなかった。 人見知りで挨拶もろくにできない子だった。 幼稚園に行くのがつらかった。でも、みんな通っているから通った。ひとりで絵本を読んだり、絵を描いて過ごした。

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        • 夢日記_自動筆記_感覚
          1本

        記事

          すてきな現代アート

          現代アートの入門書を読んだ。 前半はアーティストの解説、後半は用語解説という構成だった。素敵なアートにたくさん出会えたので忘れないように感想を書く。全作品の感想を書くとかなり長くなるので一部抜粋する。 また、あくまで私の感覚の記録であって正しい解釈とは限らないことに留意してほしい。 ①フランク・ステラ 前期のミニマルアートも興味深いが、エキゾチック・バード以降の有機的で装飾的で生命力溢れる作品のほうに魅力を感じた。2000年以降は3Dプリンターも活用しているらしい。3Dプ

          すてきな現代アート

          日記(2023/10/19)無気力、焦燥、睡眠

          ずっと寝てるだけの質の悪い一日だった。 微覚醒を繰返しながら二十二時間くらい寝ていた。時間の解像度が荒すぎる。あとまた熱が出た。 ご飯を用意する気力すらなくてお金もないのに出前に頼ってしまった。 美学概説あと二回しか休めない。実習なんかあと一回しか休めない。これを落とすと留年する。しかも休んだせいでまた課題が積まれてしまった。非常にまずいのにどこか他人事な感覚。未来の自分を信じて託そう、ギリギリでいいからなんとか乗り切れるといいね…。 最近ロゼレムが効きすぎるので飲まない方

          日記(2023/10/19)無気力、焦燥、睡眠

          日記(2023/10/18)曖昧さを埋めるもの

          最近は造形原理という講義で、アウトサイダーアート(特に障がい者の芸術活動)について学習している。今日はその一貫で、「コブのない駱駝」という文章を読んだ。著者は北山修氏。精神科医であり、日本では代表的な精神分析家だ。 それによれば、彼らの作品には固定された意図や意味がない。分類不能のアートなのだ。 北山氏はアウトサイダーアートの意義を、「分類できないものを分類せず、心の中にそのまま留めておくための大切な時空間」としている。 アウトサイダーアートは、「空間を緻密に埋めようとす

          日記(2023/10/18)曖昧さを埋めるもの

          日記(2023/10/17)写真を撮りたい

          今日はデザイン史の講義があった。 デ・スティルとロシア・アヴァンギャルドについて学んだ。 先生が図版を見せながら、「実際にこういう構成主義的な絵を描いてみると、おそらく一発でこんな風にはならないと思います。」と言っていた。 抽象藝術、特に構成主義の偉大さについて、文脈的な側面ではそれなりに理解しているけれど、技術的な側面でも理解してみたい。そのために、一度自分でも構成的な作品に挑戦してみたい。 それから、写真やモンタージュの解説のときに「写真は撮影者の空間に対する意識がま

          日記(2023/10/17)写真を撮りたい