速読?

私的速読術について。読んでいないともいう。


最近、速読のコツを掴んできた。
とはいってもベースとなる知識がある程度しっかりしていて、
かつ知識を獲得するのみにしか使えない。

だから本を読んで感動したいとか、
全く新しい知識を獲得したいだとか、
そういうことには全く使えない技法である。


とはいえ、
調べもので似たような本を読み漁りたいことはよくあるだろう。
そんな時には有効な気がする。
もう誰かが気づいてやってるかもしれないけど一応ここに書いておこうと思う。


ざっくりコツを箇条書きにすると重要なのは3項目である。

・知っている箇所は飛ばす

・どうでもよさそうな場所は飛ばす

・よくわからないとこだけちゃんと読む


これだけである。
「飛ばす」と書いたが、これは全く読まないわけではなくて、
「目で追って意味を結べる範囲で最速で読む」
ということである。


まず、知っている知識は飛ばしてよい。

特定のテーマに関する本において、
全ての内容が新規の知識であることはない。
むしろ、精通した分野程、既知の情報が多数を占めるようになる。
ここは雑に読んでも知識が勝手に内容を補完してくれるので、
適当に読み進めても何も問題にならないのだ。


どうでもいいことも飛ばしてもよい。

知識をまとめた本の場合、
話の本質にかかわらない、
どうでもいい文章というのは意外と多い。
特に、自己啓発本などで顕著なのだが、
重要な主題はほんの少しで、
それ以外は重要箇所に説得力を持たせるための補足である。
もちろん、この補足部分は本という体裁をとる以上は必要であるし、
主題の真実味を左右するという意味では重要な箇所である。

ただし、そこに新規の情報はない。
主題はどこかさえ理解していれば読み飛ばしても全く支障は出ない。

何が重要で何がどうでもいいことか、
これを見極めるには経験が必要で、いきなり実践することは難しい。
しかし、この見極め感は速読に限らず有用である。
一瞬でプライオリティ=優先順位を判断する能力。
この「見極め感」は「要領のよさ」そのものなのだ。
要領の良さを磨くというとなんとなく敷居が高いが、
要は経験とか、カンで徐々に改善されていくものだから、
誰でもそのうちできるようになると思う。多分。


最後、よくわからないところだけちゃんと読む。

言うまでもなく、ここを飛ばしたら意味がない。
読んでいた時間すべてが無駄になる。
言うまでもないことなのだが、
飛ばし読みに慣れてくると、
時々わからないところもすこっと飛ばしてしまうことがある。
わからないところが今の自分の「知の最前線」なのだ。
この「知の最前線」をしっかりと把握しておくことが重要となる。
何処までが分かって、どこからわからないのか。
その境界線を前に推し進めていくことを成長と言うのではなかろうか。


というわけで、自分なりの速読を見つけたので書いてみたのだが、
どうも説教臭くなってしまった。なんというかつまらない文章になってしまった。

こんなつまらないことを書きたいわけではないのに。



次はもっともっとどうでもよくて、
もっともっと楽しい文章を書きたいです。

終わり。

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