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『らしさ』 と 『らしさ』 、煎じ詰めれば 「エンパシー」 / ASIAN KUNG-FU GENERATION

・こんにちは!

・先日、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの新曲「エンパシー」のMVが公開されました。

・まあその、めちゃくちゃ良いので是非聴いて頂きたいんですが、、





・...いかがでしょうか? 1番サビくらいまでは聴いていただいたと仮定して、話を進めちゃいますが、まあ最悪聴いてなくても大丈夫です。



・最初は「おう、そういう感じ、ああ、割と穏やかな感じのなのね」となったかと思うんですが、何だか小難しそうにチャカチャカいってるドラムが入ってきたあたりから「これは、一体どうなっちゃうんだ〜〜〜?(布川)」となり、満を持してのサビで「あーー!はいはい!これね!アジカンだわ!これはアジカンだわ!」ってなったんじゃないでしょうか?


・そうなんですよ。この曲サビはめちゃくちゃ『アジカンらしい』んですよ。

・いや、正しくは、『アジカンを昔聴いていた、ないし数曲は知っているけど、最近はあまり聴いていない人が思い浮かべるアジカンらしさ』が詰まっているんですよ。

・具体的には、「リライト」「遥か彼方」「ソラニン」などの、「アップテンポで疾走感あふれるシンプルな演奏にのせて、サビの頭でゴッチがすごい叫んでる」という『いわゆるアジカンらしさ』がわかりやすく盛り込まれています。


・じゃあ、サビ以外のパートはアジカンらしくないのか。

・これは、ここ10年近くアジカンの新譜をリアルタイムで追い続けている私からすれば、めちゃくちゃアジカンらしいです。

・手数が多く複雑なリズムを刻むドラムや、少ない音数でも厚みのあるギターとベース、年相応に穏やかさを増してきた渋めな歌い口など、まさしく近年着実に積み上げてきたアジカンらしさが詰まっています。


・つまり、この「エンパシー」は、多くの人が思い浮かべる『いわゆるアジカンらしさ』と、長く応援してきたファンが思う『最近までのアジカンらしさ』がうまく同居している"会心の一曲"なのです。



・と、まあ勝手な考察をつらつらと並べてみましたが、こういった曲がリリースされるのは、ファンにとってはもうとんでもなく嬉しく、ありがたいことです。



・一度付いてしまった『いわゆる〇〇らしさ』を感じるかどうかは、再びファン以外の広い層に楽曲が届くか、という点においてとても重要です。

・たとえば、「Aqua Timezの新曲が変拍子も交えたゴリゴリのロックって感じでめちゃめちゃ良いんだよ!」と言われて、まあ仕方なく聴いてみる。確かに良い曲かもしれない。でも『別にAqua Timezにコレ求めてないんだよな...』となる人がおそらく大半だと思います。
(事実Aqua Timezはこのギャップに悩まされ続けていたように思えます)

(↑Aqua Timez最後のアルバムに収録されている該当の曲)

・やっぱり、詳しく知らないモノに対しては、勝手ながらも、一度付いた画一的なイメージ=『らしさ』にハマってないとピンとこないものです。


・他方、アーティストがずっと同じ『らしさ』の曲を出し続けたいはずもなく。

・日々考えや心境が変化する中で、前作より、前前作より良い曲を、常に最新が最高、という気持ちで新しい曲を出す以上、今の『らしさ』が表れ出ている最新曲をできれば聴いてもらいたいものでしょう。


・そんな「聴き手」と「アーティスト」のエゴがぶつかり合った結果が、音楽番組などでよく見かける「スペシャルメドレー」だ。

・代表曲1〜2曲と最新曲を続けて披露するという、一見して特別にも思える演出だが、有無を言わさぬ最新曲があればそれで事足りるわけで、「スペシャル」とは名ばかりの苦肉の策というわけです。


・話をアジカンに戻します。


・無いとは思うが、仮にアジカンが今年「夏の何ちゃら音楽祭5時間SP」とかに呼ばれたとしても、中途半端なメドレーなんざに頼らず「エンパシー」をビシっと演ってくれれば十分だろう。多くの聴き手が思う『アジカンらしさ』に応えながら今現在の彼らの魅力を最大限伝えられるはずだ。

・そして、そうファンが思える楽曲が、この結成25周年という長いキャリアの上で気合い十分に放たれるということは、「まだまだやってくれるぞ」という未来への希望を感じさせてくれるし、もう本当に奇跡的でありがたいことなんです。



だからみんなもっと聴いてくれよ「エンパシー」を!!

(32万回再生 2021/07/22公開) (7/28時点)





THE FIRST TAKE の「ソラニン」もいいけどさ!!

(124万回再生 2021/07/23公開) (7/28時点)




・別に「ソラニン」のことが嫌いではないのですが、こんなありがたい曲は滅多にないので、せっかくだから聴いてほしいわけです。

・まあ、THE FIRST TAKE のコンテンツ力が強すぎるというのはありますが...

・THE FIRST TAKE は2週連続で同じアーティストの動画が投稿されるということで、もう一曲が何なのか予想されたりしてますが、ここは流石に『エンパシー』であってほしい。じゃなきゃこのタイミングでオファーされる意味もわからんし…



・歌詞やMV、タイアップ(ヒロアカの映画主題歌)のことなど、まだまだ書きたいことはありますが、長くなってしまうのでこの辺りで。




最後に、この流れで『エンパシー』と全く同じ理由でどうしても聴いてほしい曲を。

・Base Ball Bear と言えば、『青春!』『夏!』『爽やか!』『疾走感!』『え?3人組になってたの?』という人にこそ是非聴いてもらいたい渾身の一曲です。

"あの頃"『ベボベらしさ』に、予期せぬスリーピース化により近年磨きがかかったソリッドな演奏が光る "ありがてえ" 一曲なので。


・頼むよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜


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