中国山地を制覇せよ-終
3段式スイッチバックを越えても木次線はそこかしこで徐行を繰り返す。落石や倒木の危険がある箇所が山ほどあるが、大赤字である木次線に対してそこに満足な対策を設けることは難しい。保線も当然満足に行えないわけで、だからこそ保線費用を抑えつつ何かあったらすぐに止まれるスピードで走ることができる時速25キロの必殺徐行が重宝されているのだろう。既乗でロングシートかつ単調な緑の車窓がゆえにスマホに目をやる機会も多いのだが、こと木次線は圏外になるエリアで必殺徐行など始まるものだから目も当てられ