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【言語技術×おうちにほんご】交流勉強会開催しました!

こんにちは、イタリア北部の田舎町で日本語教師をしながら日本語バイリンガル育児に奮闘中のHotakaです。


海外で日本語育児をしていくうえで、「楽しくあること」というのは大前提として、日本語に触れるその時間が有意義なものになるように、日本語で歌う時間、日本語の本を読む時間、日本語で図画工作をする時間そしてもう1つ、
「言語技術を意識したおうちにほんご時間」を持ってほしい。



そんな思いで先日、2日間にわたり【言語技術×おうちにほんご】交流勉強会開催しました!



ヨーロッパ諸国、アメリカや日本から合計13名の方にご参加いただきました。ありがとうございました!


交流勉強会の流れはこんな感じ。

交流勉強会の流れ


皆さん最初は緊張した様子でしたが、交流タイムでは、
・絵本の入手方法は?
・机に向かう習慣をどう付けたらいいのか?
・兄弟間の日本語力の差異
・周りに日本人が少ないのでどのように日本語教育を進めていけばいいのか?

などいろいろと質問をいただき、皆さんで考えをシェアしました。



勉強会タイムでは、突然私からの質問↓

・はっきりとものを言わない言語
・主語がない言語
・察する言語
・含みが多い言語
・ひらがな カタカナ 漢字など使えわけが複雑な言語

など皆さん真剣に考えてくださいました。



改めて考えてみると、日本語って難しい言語ですよね。
そんな雰囲気が流れ始めた中、



私からのちょっと厳しい一言、



「そう!その難しい言語を皆さんはお子さんに伝えていこうと思っているのですよ」


そうお伝えすると、
ハッ!とした表情を見せたママたちもいらっしゃいました。



私たちの母語である日本語。
私たち何不自由なく習得してきた日本語。
国語として当たり前に学習してきた日本語。



当たり前にそこのありすぎて、その特性や難しさ、美しさを改めて考えるということってあまりないですよね?



でも、その日本語を我が子に伝えていきたいと思った時は、「教えていくママ自身が勉強し続けていかなければいけない」。これは避けられない事実でもあります。



子ども「ママ~、これはおいしくない。」
ママ「あら、おいしくないの?」

子ども「ママ~、これはきれくない」
ママ「そうだね~、きれいじゃないね」


小さい頃は言い添え、言い直しで吸収してくれることもあると思いますが、
大きくなるとどうしてそうなるのかの説明を求めてくることもあるでしょう。



子ども「ママ~どうしておいしくないはいいのに、きれくないはダメなの?」
ママ「…….」



日本語で話してほしいと願いながら、子どもの質問に答えられないのは辛すぎる。



なんだか責められたように感じるかもしれませんが、そんなに焦ったり不安になることでもなく、理論を学ぶというのはとても大事なことです。



日本語ネィティブである私たちはその理論を理解するのはそんなに難しいことでもないのです!大丈夫です!



子どもに日本語は話してほしい、教えていきたいと思うのであればママから「日本語の特性」「日本語の難しさや美しさ」「現地語との違い」を意識するところから始めてみたいですね。



そんな思いで、勉強会に「日本語の特徴について少しだけ勉強しましょう」という項目を入れています。参加したママ達が日本語に対して新しい見方や発見があったならとてもうれしく思います。



交流勉強会では
「言語技術×おうちにほんご」の仕方や、実際に言語技術のワークをママ達とやってみました。みなさん真剣に取り組んでくれて、「とても楽しかった!」「いろいろな発見がありました!」な嬉しい声をたくさんいただきました。



次のnoteには交流勉強会で頂いた「感想レビュー」に1つ1つお返事していこうと思っています♡


そして「言語技術×おうちにほんご」の講座も4/4からスタートします♡



海外の田舎に住んでいて日本語の環境が少ない。でもできれば自分で日本語を教えていきたい。そんな海外田舎在住ママのサポートをこれからもしていきたいと思っています。



最後まで読んでいただきありがとうございます!

la prossima!
ciao, ciao



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