Hotaka

北イタリアのudine(ウーディネ)で日本語講師をしています。 日本人がほとんどいない…

Hotaka

北イタリアのudine(ウーディネ)で日本語講師をしています。 日本人がほとんどいないこの町で、4歳の娘に日本語を話してもらいたいと思い、 言語技術を取り入れた継承日本語育児に奮闘中です。

最近の記事

第4回 勉強会を開催しました!

海外で継承日本語育児を頑張るママパパとそして、 日本にルーツがある子どもたちに日本語を教えている日本語の先生たちと 【未来の日本語力に繋がる子どもとのにほんご時間】について一緒に考えたい。 そして、  子育てをするママ同士、悩みや不安 いろいろなことをざっくばらんにシェアして 息抜きの時間を持ってほしい なにより、 考える時間を持つことで、 学ぶことの楽しさを体感してほしい。 そんな思いで、 今回も交流勉強会を開催しました。 概要は以下の通り☟ ---------

    • 第3回交流勉強会を開催しました!

      海外で継承日本語育児を頑張るママパパに、 もっとおうち日本語を楽しく進めてもらいたい   子育てをするママ同士、悩みや不安 いろいろなことをざっくばらんにシェアして 息抜きの時間を持ってほしい なにより、 学びの時間、考える時間を持つことで、 自分時間を楽しんでほしい。 そんな思いで、今回も交流勉強会を開催しました(*^-^*) 概要は以下の通り☟ --------------------------------- 第3回言語技術×おうちにほんご~交流勉強会~ 【目

      • 言語技術入門講座第1回の受講感想(イタリア在住ママ Yさん)

        先週7月8日からスタートした言語技術入門講座。第1回講義の受講感想をいただきましたので、感想と私のお返事を書きます。 イタリア在住2児ママYさんから 【言語技術講座、一回目とても勉強になりました。 なぜ日本語を教えたいと思っているのか、なぜ言語技術が日本語学習に必要なのか、理由を自分の中でまず思い起こさせるきっかけになりました。   やはり現地校で学んでいく子どもたちは言語技術を軸として教育を受けていくわけで、日本で生まれ育った私は全くの未体験ゾーン。     好きか

        • 海外でバイリンガル育児をするママのための「言語技術入門講座」スタートしました。

          7月8日より、ヨーロッパ在住3名のママ受講生と一緒に、2か月の言語技術入門講座スタートしました。 受講生のみなさん全員が日本語をお子様に継承してもらいたいと思っているママたちです。 本講座では、 ことを目標にしています。 初回の講義内容はこちら。 初回講義で自己紹介と講座後どのような変化を期待しているかを受講生にお伺いすると、 ●言語技術を学んで日本語継承語育児のみならず、仕事や対人関係に活かしていけるようになりたい。 ●感覚で生きてきた気がするので言語技術を学

        第4回 勉強会を開催しました!

        • 第3回交流勉強会を開催しました!

        • 言語技術入門講座第1回の受講感想(イタリア在住ママ Yさん)

        • 海外でバイリンガル育児をするママのための「言語技術入門講座」スタートしました。

          言語技術×おうちにほんご交流勉強会感想レビュー&私からのお返事

          こんにちは、北イタリアの田舎町で日本語教師をしながら一人娘に日本語を話してほしいと思いバイリンガル育児に奮闘中のHotakaです。 前回のnoteで最近開催した「言語技術×おうちにほんご交流勉強会」について書きました 今回はその交流勉強会に参加いただいたママ達からの感想レビューとわたしからのお返事を書きたいと思います。(順不同) イタリア在住 2歳女の子の 30代ママ Yさん 【Yさんへ】 今回は交流勉強会に参加いただきましてありがとうございました!そうなんですよね、

          言語技術×おうちにほんご交流勉強会感想レビュー&私からのお返事

          【言語技術×おうちにほんご】交流勉強会開催しました!

          こんにちは、イタリア北部の田舎町で日本語教師をしながら日本語バイリンガル育児に奮闘中のHotakaです。 海外で日本語育児をしていくうえで、「楽しくあること」というのは大前提として、日本語に触れるその時間が有意義なものになるように、日本語で歌う時間、日本語の本を読む時間、日本語で図画工作をする時間そしてもう1つ、 「言語技術を意識したおうちにほんご時間」を持ってほしい。 そんな思いで先日、2日間にわたり【言語技術×おうちにほんご】交流勉強会開催しました! ヨーロッパ諸国

          【言語技術×おうちにほんご】交流勉強会開催しました!

          継承語教育の先にあるもの

          継承語とは親から受け継いだ言葉(継承した言葉)です。  現地語は習得しなければ社会生活が困難になりますが、 継承語は多くの場合、家庭でのみ使われる言葉です。 わたしは娘と将来、色々なことについて話し合いたいと思っています。そして、日本語が一番自分を表現しやすい言語だと思っています。 生まれも育ちも日本のわたしは、見方や考え方が日本ベース(文化)ですから、自分の意見や考えを伝える上でも日本語が一番しっくりきます。なので今現在3歳の娘がいますが、継承語育児をしています。

          継承語教育の先にあるもの

          毎日を振り返ることは点をつくること。言語技術とリスキリング

          NewsPicksで『リスキリング、人生100年、ビジネスパーソンの「学び直し」』というタイトルの動画を見ました。 動画の中で、最近は学び直し(リスキリング reskilling)と言う言葉を(日本で)見たり聞いたりしない日はない、最近ではリスキリングを推奨する企業や組織も多いとのことでした。 しかし、もともと「学び直し」の「学び」とは誰かに決められてやるものなのか?あるいは用意されてするものなのだろうか?ゴール設定があるうえでの取り組みは学びなのだろうか? という事が

          毎日を振り返ることは点をつくること。言語技術とリスキリング

          言語技術を学んだからこそ気が付いた「感覚」の大切さ。

          言語技術を学び始めて学んだことは数知れず、 驚きと納得との繰り返しでその重要性と必要性を感じ、 もっともっと知りたいと思いました。 聞くこと、話すこと、読むこと、そして書くことに関係している本をできる限り読んできました。 論理的であれ 根拠をつけろ 相手を観察せよ 問いを立てろ 意識することで見える世界が変わりました。 Youtubeも再生回数や登録者が多い方は一人残らず言語技術に長けている。話が分かりやすい!例がわかりやすい!結論がクリア! やっぱり言語技術だ

          言語技術を学んだからこそ気が付いた「感覚」の大切さ。

          イギリス人は数学が苦手?!その理由に驚いた(言語技術×日本語教師)

          数日前、イギリス人の生徒に日本語レッスンをしていたときの話です。 彼は資格取得のためにわたしのレッスンを受けているのですが、わたしが彼に提供しているレッスンは俗にいう「フリートークレッスン」です。 **脱線ですが「天気はどうですか?」「何を食べましたか?」のような会話のレッスンもフリートークレッスンといわれてしまうのですが、個人的にはこれは型の練習であって、フリートークではないと思っています。それについてはまた改めて書きたいと思います。 話しを戻して、 そのイギリス人の

          イギリス人は数学が苦手?!その理由に驚いた(言語技術×日本語教師)

          言語技術で「家事」と「育児」を振り返る

          日々 仕事、家事、育児、など絶えず押し寄せる「やらなきゃいけないこと」 忙しい!(泣) でもそれって本当に全部しなければいけないことなんでしょうか? 「そうだよ!」と即答された方、そもそも家事ってなんですか?育児ってなんですか? 1つめの「仕事」はなかなかコントロールできない部分も多いですから、とりあえず「しなければいけないこと」として横に置いておきましょう。 でも、家事と育児 上記は一見答えになっているように見えますが、実は違います。上記は言い換えただけで、「家事

          言語技術で「家事」と「育児」を振り返る

          外国語学習と母語の言語技術習得はどっちが大事?

          先日オリエンタルラジオの中田敦彦さんの動画を見ていてこんなことを言っていました。 「シンガポールに移住して1年経ちましたが、海外で生きていくためには言葉よりもメンタルの強さが必要です」と。 たしかに~!とおもって共感はしてみたものの、 メンタルの強さってなんだろう?と考え始めてしまいました。 わたしはいつもよく腑に落ちない表現や文章に出会うと反対の言葉を解釈してみることがあります。 「メンタルの強さ」の反対は「メンタルが弱い」だから、 ということが浮かびました。

          外国語学習と母語の言語技術習得はどっちが大事?

          継承語と言語技術について

          わたしは今イタリアで日本語教師としてお仕事をしながら、2才の娘に日本語バイリンガルをしているのですが、 「継承語と言語技術」に関して書いたことがなかったなと思い、筆を執りました。 「継承語」という言葉を聞いたことがありますか? 継承語とは親から受け継いだ言葉 (継承した言葉) です。 社会や教育では現地語ですが、家庭で親とのコミュニケーションが現地語ではない言語(多くの場合、親の母語)の場合、それを継承語と呼びます。 わたしはsnsなどで、「日本語バイリンガル育児」

          継承語と言語技術について

          娘が生きていく世界を考える、IOTが生活に溶け込んだ後に必要な力

          IOTをご存知ですか? Internet of Thingsにより、インターネット経由でセンサーと通信機能を持ったモノ達、例えば、ドアが「今、開いているよ。」、工場内の機械が「調子が悪いよ。故障しそうだよ。」、植物が「水が欲しいよ。」、猫の首輪が「今トイレにいるよ。」等とつぶやき始めるのです。これらの情報をインターネットを介し様々な場所で活用することができます。 持っているモノがこれからどうするべきか教えてくれる。 冷蔵庫がそろそろなくなるよ!というもの(食品)を事前に教

          娘が生きていく世界を考える、IOTが生活に溶け込んだ後に必要な力

          「これかわいくない?」では伝わらない。

          私の住んでいる地域でお祭りがあり、娘も義母に預かってもらっていたので、本当に久しぶりに旦那と二人で出かけてきました。 (夜のお出かけは本当に3か月以上ぶりでした) 屋台や出店が並ぶ中、ふらっと立ち寄った手作りアクセサリー屋さんで見つけたととってもかわいいピアス。 「これかわいくない?」と旦那に見せたら 「…..うーん。」 案の定、反応が微妙(笑) とりあえず気に入ったし、即買いしました。 お家に帰ってピアスを眺めながら、ふと思いました。「かわいい」って本当に人それぞ

          「これかわいくない?」では伝わらない。

          娘の「なんで?どうして?」を聞いて思う事。ランゲージアーツを知ってからの変化について③

          こんにちは!hotakaです。 3ヶ月の一時帰国も残すところあと10日程度、3ヶ月だし長くいられるな~と思っていましたがあっという間でした(笑) 東北は豪雨雷雨でなかなかいい天気に恵まれませんでしたが、娘は日本にきた直後に知恵熱を出しただけで、それ以来元気に一時保育でこども園に通っています。(子どもの順応力は本当にすごい!) イタリアにいた時は、私が日本語で話しかけてもイタリア語で返ってきたり、イタリア語と日本語が交じりながら話していた娘も2ヶ月以上の園生活と日本語の生

          娘の「なんで?どうして?」を聞いて思う事。ランゲージアーツを知ってからの変化について③