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継承語教育の先にあるもの


継承語とは親から受け継いだ言葉(継承した言葉)です。 

現地語は習得しなければ社会生活が困難になりますが、
継承語は多くの場合、家庭でのみ使われる言葉です。


わたしは娘と将来、色々なことについて話し合いたいと思っています。そして、日本語が一番自分を表現しやすい言語だと思っています。


生まれも育ちも日本のわたしは、見方や考え方が日本ベース(文化)ですから、自分の意見や考えを伝える上でも日本語が一番しっくりきます。なので今現在3歳の娘がいますが、継承語育児をしています。


以前インスタでも日本語の凄さ(難しさ)というものを投稿しました。
(リンクはこちら)
継承語教育はもちろん識字、文法、語彙、日本文化など、色々教えていかなければいけないことは果てしなく多いです。


もちろん、
これらの知識習得の段階で躓いてしまうということもケースとして多々ありますが、それでも一度、きちんんと考えておかなければいけないことがあります。

 
それは、
『継承語教育』その先に何があるのか。何を見据えての教育か。
 


私の答えは、
日本語でのコミュニケーションができるようになることです。では、コミュニケーションが取れるというのはどういうことか?


それは、
順序立てて、わかりやすく物事を伝える能力があることに尽きると思います。


そしてこの順序だててわかりやすく物事を伝える能力には、
それぞれ型があります。

例えば
◎感想の言い方
◎意見の言い方
◎要約の仕方
◎作文の書き方
◎小論文の書き方
などです。
 
その型を言語技術と言います。



 
この能力が育つことで自然と
1.トピックや状況に合った型を使って、相手に分かりやすく自分の思いを伝えられるようになる。

2.(自分の思いを順序だてて伝えられるので)相手の意見や感想も聞くことができる。

3.(相手の意見や、言っていることが聞けるので)気になる点や、そこは自分とちょっと違うなというところも見つけられる。

4.(1,2を踏まえて)意見や質問ができる。

つまり、コミュニケーション能力がつくということになります。


 
わたしはこの言語技術をベースとした多くの実践(日本語レッスン)を海外在住の日本にルーツのある子どもたちや、継承語教育をするママ達に(講座えを通して)伝えていくことによって、長期的な最終ゴール(日本語でのコミュニケーションができる)を意識し、ご家庭でも日々の継承語教育を行ってもらいたいと思っています。


 
「ママ、意見って何?」
「感想って何?」
「作文ってどう書くの?」
「要約ってどうやったらいいの?」


 
いずれ聞かれるかもしれない上記の質問に対してママ達が答えられるように。そして、日本語でのコミュニケーションが深められるように。


日本語のコミュニケーションが楽しい!もっと日本語を学びたい!という子どものモチベーションはこの日本語での深い(意味のある)コミュニケーションができるかどうかにかかっているとも思っています。


継承語教育のその先にあるものを意識して今日という一日が過ごせる。その一助となるものを作りたい。そんな思いがベースにある子供のためのオンライン補習校レッスンを準備中です。


 
 

最後まで読んでいただきありがとうございました!



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