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本との出会いをあきらめたくない

書店で、新品の「紙の本」を買う。

我が理想。これが良いのだ。
ああ、本屋さんで本を買いたい。
お金を気にせず、読みたいだけ買いたい。

書店には、待ち合わせ前や別の用事の帰り道にフラッと寄ることが多い。
そんなとき、運命の1冊(になるかもしれない本)との遭遇がある。
「あ、これ面白そう」「知りたいことが書いてある」と、センサーが働くのだ。

例えば、
たまたま平積みされていた本に惹かれる。
棚に並ぶ背表紙をなでて、たまたま人差し指の止まったタイトルに引き付けられる。

こんなとき、気分が高揚する。
私はその瞬間を逃さず、本を手に取りレジに直行したい。
そのままどこかの喫茶店に入って読み進め、「本がなかなか私を離してくれない、でもそろそろお店を出なければ、ぐぬぬ」と苦しみながら、その続きを帰宅後の自分に託すジレンマに苦しみたい。
帰ってから寝食を忘れて一気に読み進め、店頭で気持ちが高ぶった「初めまして」のときめきをそのままに、その1冊を読了したい。

近頃は節約・貯金に力を入れているため、ほぼ娯楽である読書には、極力お金を使わないように気を付けている。
読みたい本を図書館で取り寄せて借りたり、古本屋さんを巡ったり。
だから、リアルの書店やネット通販で、定価の本を買うことはほとんどない。

順位をつけるならば、

  1. 図書館で借りる

  2. 古本屋で中古の本を買う

  3. 電子書籍で読む

  4. 書店で新品の本を買う

  5. ネットで古本を買う

本には、この順番でアクセスする。
何よりも低コストを求める姿勢…
なお、ネットでは新品の本は買わない。
それをするくらいならば、書店を応援するために実店舗で予約をして買う。

しかし、欲を言えば!!
私はこんなふうに本を手に入れたいのだ。

  1. 書店で新品の本を買う

  2. 古本屋で中古の本を買う

  3. 電子書籍で読む

  4. ネットで古本を買う

図書館は、例外で「絶版になった書籍を借りる」といった具合で使う。
図書館には、新旧さまざまな本が取り揃えられている。
今はもう市場に出回っていないような本も置いてある。
そこを補ってもらえることが本当にありがたい。

ただ、家の近くに図書館がない。
私は予約システムを使って
街ナカのカウンターに取り寄せているのだけれど、
「読みたいタイトルありき」でしか本を選べない不自由さがある。

偶然の出会いは、実店舗でしか得られない。
新品のきれいな本を即決で買って、持ち帰りたいよ。
家の本棚に、本そのものを持っていたい。積みたい。

もう嫌だ。フラリと立ち寄った本屋で、読みたい衝動を我慢して本を棚に戻すのは、もう嫌だ…!

自分に必要な本をピックアップするには、いろんな要素があるから。
タイトル、表紙、質感、目次、そして たまたま開いたページに書いてある言葉たち。

大きい書店は、ワクワクする1冊に出会う率が本当に高い。
でも、今の私は、手を引っ込めてしまう。引っ込めざるを得ない。

さて、急にこんなことを語っているのは、
今日、久しぶりに 大きめの書店に立ち寄ったからです。
そしてやはり。1冊の本を衝動買いしました。
いえ、切ないことに、「してしまった」という感覚です。

一人暮らしに向けて、お金を切り詰めています。
娯楽に近い「読書」は、優先順位が下がります。
図書館を上手に利用しながら読もう、と。

だからこの買い物、本来は心満たされるはずなのに、どこか罪悪感。
罪の意識さえ感じてしまった自分が悲しくて…!

今は我慢のときだけれど、いつかまた、本屋さんで一目ぼれした本を気軽に買える自分になりたいな。
お仕事、勉強、お金のやりくりを頑張って、いつかちゃんと実現しよう。

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