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瀬戸内海の大三島に佇む伊東豊雄建築ミュージアム〜なぜここにできたのか?〜 たてものばなし

はじめに

せんだいメディアテークや、多摩美術大学図書館等を設計された伊東豊雄氏のミュージアムに行ってきました。

存在は知っていたのですが関東圏からは何とも行きづらい所にあるので、念願の訪問でした。
しまなみ海道を通ってかなり愛媛側に行った大三島にあります。

伊東豊雄建築ミュージアムの場所

1.伊東豊雄建築ミュージアムとは

  • 概要

    • 伊東氏の作品を展示するスティールハットと、旧自邸を再生したシルバーハットの2棟で構成される

    • 今治地方観光協会によると、伊東氏の建築思想や大三島での試みを広く伝えるためのミュージアムである

  • なぜ大三島にできたのか

    • ところミュージアム大三島を寄贈した所敦夫が伊東氏に設置を提案したことをきっかけに計画された

    • 2011年に竣工し、所氏から今治市に寄贈された

特に建築好きでない方にとってはこれだけで楽しむのも難しい可能性もありますので、ワークショップやシンポジウムを開催している時に行くとより楽しめそうでした。
開催情報はこちらからご確認ください。

建築情報

建築:伊東豊雄建築設計事務所
構造:佐々木睦朗構造計画研究所
設備:イーエスアソシエイツ、大瀧設備事務所
施工:大成建設
竣工:2011年

2.スティールハット

  • 目的

    • 伊東豊雄の作品の展示

  • 構成

    • 4種の多面体が連結した構成

    • 屋根・壁・床の区別が消え、求心性をもつ

  • 考え

    • 景色を邪魔しないことを念頭に曲線的な外形を考えていたそうだが、最終的には彫刻的な今のプロポーションに落ち着いた

外観
内部
内部には大三島プロジェクトの模型や説明が展示されていた
切り取られた遠景
建物の外には過去の設計作品の構造模型がある

3.シルバーハット

  • シルバーハットとは

    • 伊東氏がかつて住んでいた自邸を再現したもの

    • 内部は大部分が屋根をかけた屋外の「ワークショップスペース」となっている

  • 構成

    • 3.6m間隔のコンクリート柱の上に鉄骨梁を架け渡し、鉄骨の浅いアーチ状の屋根を載せている

内観
外観

4.周辺スポット

ところミュージアム大三島

  • 概要

    • 現代アートの美術館

    • 所蔵作品:ノエ・カッツ、マリソール、トム・ウェッセルマン、ジャコモ・マンズー、林範親、深井隆らの作品

  • 建築情報

    • 設計:山本英明+DEN住宅研究所

    • 施工:鹿島建設

    • 竣工:2003年

出典:いよ観ネット

今治市岩田健母と子のミュージアム

  • 概要

    • 「母と子」を主な題材に、温かな作風で知られる岩田健氏の作品を展示

    • 展示スペースは半屋外

  • 建築情報

    1. 建築:伊東豊雄建築設計事務所

    2. 構造:佐々木睦朗構造計画研究所

    3. 施工:大成建設

    4. 竣工:2011年

出典:今治地方観光協会
出典:公式ホームページ

参考サイト

今治市伊藤建築ミュージアム
https://www.tima-imabari.jp/

今治地方観光協会
https://www.oideya.gr.jp/kenchiku/chapter/omishima/02_2.html

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