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原付2種で北海道キャンプツーリング⑤

皆さん、こんにちは。まだまだ緊張が続く北海道ツーリング中のアラ還バイクキャンパーのホタテマンです。

さて、北海道最終日です。今日は苫小牧から太平洋フェリーで仙台に戻ります。が、その前に襟裳岬に寄ります。先ずは野営地であるキトウシから釧路に向かいます。


朝のキトウシ野営場

野営地を出て直ぐの林道を走っていると、キタキツネの家族(3匹)が道路の真ん中で寝転んでました。私が近づくと端に移動して見送ってくれました。この時は運転中であったこともあり、写真は撮りませんでした。その後5分もしない内に再度1匹のキタキツネに遭遇。この時は神からの啓示と思い、バイクを止めて写真を撮りました。今回、色んな野生動物に遭遇しましたが、一枚でも写真が撮れて良かったです。

キタキツネ

道道142号を西に30分程進むと釧路市街に入りました。丁度平日の朝の通勤通学時間だったので多少交通量はありましたが、関東の比ではありません。

有名な幣舞(ぬさまい)橋を通過しましたが、写真を撮る余裕はなし。せめてもと思い、釧路駅まで行きました。

レトロ感はありますが、立派な駅舎

写真を撮っていると背広を着た私より少し先輩のサラリーマンがナンバーを見て「私も横浜からです」と声を掛けてくれました。2~3言葉を交わして彼は駅に向かって横断歩道を渡って行きました。旅先で声を掛けてもらえると嬉しいですね。

撮影後は旅の再開です。国道38号線を南西に進みます。海沿いの道を進んでいると「売地 621坪 120万円」と書いてある看板が目に飛び込んできました。国道と海岸の間の土地で、周りには何もありません。出せない金額ではないので色々妄想しながら走りました。

国道38号線を進むと途中から内陸に入って帯広方面に行ってしまうので国道336号線に入り、海沿いを更に進みます。途中、当初宿泊予定だった晩成温泉キャンプ場を通過し、広尾町まで来ました。ここで給油と朝食。いつものセイコーマートです。

少し奮発してすじこ🍙350円

セコマで🍙を食べていると隣の車の方が話かけてきました。ナンバーを見ると神戸なので久しぶりの関西弁です。彼は北海道旅行の大ベテランで趣味で動物の写真を撮っているとのこと。ポストカードにした写真集を配っているそうで私にも1セットくれました。内容はエゾジカ、エゾリス、ナキウサギ、ヒグマ、キタキツネ、シャチにラッコでした。ほとんどが知床で撮ったそうですが、ラッコは霧多布(きりたっぷ)だそうです。ナキウサギだけ知らなかったので調べてみました。興味あるかたはこちらをどうぞ。



この広尾から襟裳岬間の海岸線が伊豆半島のように山が迫り出していて、トンネルも多く、とても美しい道でした。途中、サーファーが集まっているポイントがあったりと、興味深かったです。それと北海道と言えば昆布。利尻や羅臼も有名ですが、日高も有名です。日高町はまだ岬の反対側ですが、この辺りからすでに地元の漁師さんたちは盛んに刈って来た昆布を地面に広げて干してました。町中に昆布の臭いが充満しています。地元の人には感じないのでしょうが、旅人には十分刺激的でした。


正午ごろに襟裳岬に到着!

襟裳岬灯台
燈光会さん、いつもありがとう。
正面
先端から磯が続く
森進一さんの歌
先端から見た襟裳岬
駐輪場

この日は風もなく晴天で凄く良いコンディションでしたが、普段は常に強風が吹き荒れているそうです。また、この岬の周りは砂漠だった所を長年の緑地化事業のおかげで現在の景観があるそうです。詳しくはこちらをご覧ください。


これにて今回の訪問課題は終了。後は苫小牧に移動してフェリーに乗るのみです。ここからは北西に進みます。えりも町はとても小さな町でしたが、様似(さまに)町辺りから牧場が増え、居るのも競走馬(サラブレッド)に代わってきます。びっくりしたのは浦河町。いきなりオシャレな街並みが出現しました。この後は新ひだか町~新冠町~日高町を進みます。左は昆布、右は牧場と続きます。

新冠の道の駅に隣接したセイコーマートでお昼と思いましたがあまり食欲がなく、逆に今回まだ一度も甘いものを食べてないことに気付いたので北海道メロンモナカと牛乳にしました。

モナカアイスと牛乳。後ろは新冠の道の駅。馬の銅像が塔の上に見えます。


苫小牧に向かいます。サラブレッド銀座公園等、競馬に関する施設を横目に進んでいると門別(もんべつ)で競馬場の横を通過。ここまで来れば後は残り40km。しかし、新潟でも煮え湯を飲まされた鬼門の距離です。そんなことを考えていたらバイクが急に壊れるような大きな音を立てました。一瞬悪夢が蘇りましたが、急いで路肩に寄せたらチェーンが外れてます。チェーンなら自力で何とかなるので、急いで修理です。チェーンカバーが片方壊れてチェーンと干渉していたのでこちらは撤去。持って帰れないので道端にゴメンナサイしました。タイヤは外さず後輪の軸を緩め、チェーンを張り直し、外れた反動で少しよれていましたが、走っている内に伸びるだろうと推察して張りを調整して復活。多分30分以内に作業は終了したと思います。体調面も気になるので急いでバイクを跨がず、一度水を飲んで大きく深呼吸をしてから再出発しました。


トラブルもありましたが何とか最スタートできて、苫小牧には出港3時間半前の午後4時までには着きました。大洗行きの商船三井フェリーのさんふらわあが欠航しているので太平洋フェリーは大賑わい。

たくさんのバイク
GN君もちゃんと居ます。2台後ろの黄色いカブに注目!
苫小牧西港フェリーターミナルは開港55周年
乗るはずだったさんふらわあ。欠航しているので不気味なくらい静かです。

乗船手続きはお手の物。乗船開始も5時15分と随分早いタイミング。往路は「きそ」でしたが、復路は最新鋭の「きたかみ」。第2甲板と言うバイク専用の深い場所に止め、客室に向かいます。

結果的にこのカウンターで夕飯(酒?)を後ほど食べ(飲み?)ました。

6階のレストランフロア。B寝台もこのフロアでした。
5階の総合受付

とても混んでましたが、4日ぶりのお風呂は最高でした。

大浴場も5階

御船印をゲット!台風の影響を考えアネロンも飲んでおきます。

御船印とアネロンとお茶

この時、横に座ったのが偶然私の2台後ろに居た黄色のカブのライダーさん。年齢は私より少し若いだけで、同じ原付2種乗り、自宅も横浜なのでほとんど同じルートで帰ること等、共通点が多かったので話が弾みました。残ってたニッカブラックを一緒に空けて夜遅くまで話し込んでしまいました。

夕食?


疲れと夜更かしで倒れ込むように寝てしまいましたが、朝5時頃に目が覚めたので2回目のお風呂にしました。今回はゆうくり髭を剃ったり長時間湯舟に浸かったりして疲れを癒し、入浴後はもう一度寝て午前8時頃に朝食を食べにレストランへ。

太平洋フェリーの朝食はバイキングスタイルの料金1100円。コスパ的に悪くないので頂きました。

野菜中心の朝食にしたつもり(野菜カレー)

レストランから戻ると接岸まであと1時間。そろそろ下船の準備です。

5日ぶりの仙台港

先程まで雨が降ってましたが、下船時にはほぼほぼ止んでました。

下船作業が続く仙台港

降りてしまえば後は一路自宅です。その距離421km。北海道なら7時間ですが、東京を通過する関東のコースだとアプリは12時間と出ています。

県道10号線で海沿いをしばらく南下し、館腰駅付近で国道4号線に合流します。そのままひたすら4号線の上り線を南下です。宮城~福島~栃木~茨城(ちょこっと)~埼玉~東京~神奈川の順になります。

宮城県の白石までは行きでも通った道。白石から先は今回初めて通る道です。直ぐに福島県に入り、那須塩原にあったコンビニで小休憩。

那須塩原のセブンイレブン

南下を続け、宇都宮を通過するころには日が落ちてきました。途中、国道4号線の直ぐ隣に最近運用が始まった宇都宮ライトレールの車庫があり、噂の車両が見れました。この辺りから国道は立派なバイパスになり、行きの国道17号の群馬同様、巡航速度70kmで走行。グングン進み、茨城県を少し通過した後、埼玉県に突入。そして素敵な走行は越谷まで。ここから千住の荒川を超える陸橋までは100mごとに赤信号につかまりながら牛歩行進です。

都内に入ると意外と空いてて、良くわからないアンダーパスをいくつも潜っているうちに汐留辺りに出ました。ここで国道15号線に乗り換え、再度ひたすら今度は下り車線を南下して行きます。田町、品川と通過するにつれどんどん交通量が少なくなり、鮫洲~大森海岸~蒲田を通過し、多摩川を超えて川崎に着いたころには静かな土曜日の夜って感じでした。

お腹が空いたので何か食べたかったのですが、ラーメンやファミレスに入って落ち着きたくはなく、コンビニ飯にも飽きてたので立ち食いそばでもないかとキョロキョロしながら走ってたら、いつの間にか国道16号線に入り、横浜市の杉田まで来てしまってました。しょうがないのでコンビニでプロテインゼリーとスムージーを購入し、一息ついてから心を再度引き締めて横須賀の自宅に向かいます。

杉田のセブンイレブン
夕食?


無事、仙台港を出てから12時間後の午後10時半、事件は色々ありましたが、無事故・無違反で帰宅出来ました。

無事帰宅
オドメーター39,090.9km


これにて今回の北海道バイクキャンプツーリングは終了です。今回は特に色々あったので、きっちり総括記事を書きます。


それでは皆さん、ごきげんよう~~~!!

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