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スルメのような人

今日のテーマはシングルになるきっかけにもなった
『転職』です。
人生が変わる、大きなきっかけで、はじめの一歩。

▼転職してよかったこと
・社会の一員に戻る
・世の中を知る
・新しい世界を知る
・自分の価値を再確認

30歳で出産してから、私はずっと家にいました。
いわゆる専業主婦。

⚫︎社会の一員に戻る
子育てしかしてない30代を過ごし、38歳になった時、大学からの親友とワークショップユニットを組んだ。
ワークショップイベントは最高に楽しかった。いつも親友と一緒だし、依頼されるたびに新しい提案を考え試作をし、作れるものもできる事もどんどん増えていった。しかしワークショップイベントは月に1、2回。
ワークショップイベントをやりつつ、ずっと憧れていたカフェで働いた。

⚫︎世の中を知る
生まれつきのドジな私はカフェにまったく向かなかった。
ステキな食器を何個も割ったし、人気カフェの店員業は、久々社会復帰のアラフォーにはキツかった。
お店の役に立ちたい、でも自分にはそれができない、仕事が終わると泣きながら帰ってた。

コロナの時代になり、楽しかったワークショップ業が全くなくなった。さて、どうしよう…と思った時、家から近い、時間帯も条件に合う、"住宅展示場の受付"の仕事を地元密着型求人誌で見つけた。

⚫︎新しい世界を知る
今までまったく挑戦した事のないジャンルの仕事。
面接を受け詳細を聞いた時、私にはできないと思った。

でも、面接を受けたその日の夕方、採用決定の連絡をいただいた。考える余裕もなく、すぐ働く事になった。

住宅展示場の受付とは、カンタンに言えば"キャッチ"のお仕事だと思う。私のやるべき仕事は、数あるハウスメーカーの中から自社を選んでいただき、たくさんのお客様を呼び込む事だった。

短い時間の勝負。

私は会話やコミュニケーションに関する本をたくさん買って読んだ。なかでも、

「人は話し方が9割」永松茂久さん
「伝え方が9割」佐々木圭一さん

この2冊を持ち歩き、何度も何度も読んだ。
本当に勉強になりました。

もともと、人と接する事が好きで、友達は多い方。
学生の頃はマクドナルドでアルバイトしていたし、アパレルも飲食店も経験した。結婚前は営業職もしていたし、営業職の頃は売上進捗率で全国1位になった事もある。人と話すことには自信がある方だった。

今回の仕事はそうはいかなかった。
積極的に人と話す方な私でも、お客様の反応がよくない日にはかなり落ち込んで、そのたびにアプローチを考え、声がけの仕方を変えていった。

たくさんの営業さん、店長さんに意見をいただいた。
皆さん、いつも一緒に考えてくださって、励まされて、なんとか仕事を辞めずに済んだ。
特に、私を採用して下さった店長(現マネージャー)は、たくさんフォローをして下さった。

⚫︎自分の価値を再確認
その店長といつものように、他愛のない話や仕事の話をしていたある時、店長は私に言ってくれた。
採用していただいた日から1年と3ヵ月が過ぎていた。

「あなたはスルメのような人」だと。

嬉しかった。良い意味だよね、と、私は解釈している。

噛めば噛むほど味がしてくる。スルメって、例えとして実際どうなのかと思うところもあるけど、尊敬している方のその言葉は、私には嬉しかった。かなり響いた。

その方の勧めで、私は今、宅建士の資格取得を目指して勉強中です。飲食とか接客とか、ワークショップとか、興味のある事しかしてこなかった私に、宅建士なんて。自分では絶対に選ばなかったジャンルの職業。
高校受験以来の勉強。新しいことに挑戦するのは怖いけど、実は楽しい。
学び続ける姿を子どもたちにも見せつけてやりたい。

このススメこそが、店長との出会いこそが、この仕事に採用していただいた事こそが、私が自立を目指すきっかけに、今となってはなっていたんだなぁと。

コレが私の
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