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天使、ゴリラ、妹、そして姉。

 【注意】 今回もあまり作者の正気は保証しません。

 この記事は最終的には天音かなたが見せ始めた新たな魅力について書く記事だ。
 
 お好み焼きの広島風と関西風、キノコとタケノコ、犬か猫か、世に争いの種は尽きないけれども、その種の一つに姉派か妹派かというものがあるね。
 一般に実際にいない方に惹かれるという話もある。姉がいるなら妹が、妹がいるなら姉の方に。現実を知ると魅力が減るのかもしれない。かくいう私は末っ子なので、なんかそんな感じ。
 
 まあ、今日は派閥についてはどうでもいいんだ。「次女」というものについて考えていきたいからね。
 ここでいうところの「次女」は三人姉妹、兄妹、姉弟における次女だと考えてくれたまえ。なかなかに強いポジションなんだよ。
 考えてみれば当たり前かもしれない。次女は「妹」であり「姉」であるのだから。
 欲張りセットだ。
 
 しかし、この欲張りセットは「妹」と「姉」の和ではなく積の攻撃力を持つということを気に留めておいてほしい。
 つまりこういうことだ。
 次女は「姉」と振る舞いつつ、「妹」である。もしくはその逆である。
 と言うだけではなく、「妹としての側面も持つ姉」である、「姉としての側面も持つ妹」であるということなんだ。
 
 もう少しわかりやすく言うと、仮にここに「主に姉として妹の世話をする次女」がいたとしよう。
 この時この次女は主に「姉」としての役割を担っているわけだ。
 そしてここに長女が登場する。
 すると次女はどうするだろうか?
 いろいろなパターンがあるけれども、ここでは一つ妹と一緒になって姉に甘えるという行動をとるパターンを想像してくれたまえ。
 え、良くないか? というかむしろ良すぎないか?

 当然逆のパターンも存在する。妹として子供っぽく振る舞っている次女が、三女のピンチにきりっと姉として振る舞う。それも相当の破壊力を持つのはわかるだろう?
 どちらかというとこちらの方が多い気がするな。
 
 有名なキャラクターで言うと姉妹日常物の金字塔として名高い「みなみけ」の南 夏奈がまさにこのパターンだ。

 普段は妹およびその同級生たちと同レベルでわちゃわちゃしているけれども、いざというときには姉としての威厳は……とくにないな。あれ? あ、でもほら、マコちゃん周りの策士っぷりとかはなかなかにお姉さん的な……だめかな? 

 OK

 話を変えよう。ちょっと変則的になるけれども、メギド72でこの動きが見えるシナリオがある。
 まさかメギド72を知らない人がいるとは思わないけれども、軽く説明しておく。メギド72はメギドと呼ばれる悪魔たちを仲間にして戦うスマッホのゲームだ。面白いからやれ。
 72の数字にふさわしく仲間にできる悪魔たちはたくさんいる。72に真と祖があるので144までは出ることが確定している。それらの悪魔はそれぞれにキャラクターになっており、個性がある。クズから聖人、のじゃロリから双子までよりどりみどりだ。
 きっと君の癖にあった悪魔がいるだろう。やれ。

 宣伝終わり。

 違う。次女の話だ。
 えーと。君がメギドをやっているなら、私の話に首を傾げるかもしれない。こう言いたいのだろう?
「確かにメギドには妹らしい悪魔はたくさんいる。当然姉らしい悪魔も多様性を持っている。けれども、次女らしい悪魔なんていただろうか?」
 なるほど、もっともな疑問だ。私がこれから挙げようとしているメギドは一般に姉らしくも妹らしくもない扱い・ふるまいをしているメギドだからだ。
 誰かって?

 https://megido72-portal.com/megido/%E3%83%99%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%AB

 おばあちゃんさ。
「え? ベリアルおばあちゃん? 若干ボケは言ってるときあるけれども基本的には老練なおばあちゃんじゃないか」
 そう言いたいほどにわかっている人ならばアザゼルイベントを思い出してもらいたい。

 そこまでやっていない人のために少し説明しておこう。
 このベリアルというメギドは設定的にはかなり作中でもかなり長命なメギドで、実際の戦闘能力も高い。その豊富な経験から戦略・戦術面において優秀な能力を発揮する。
 ただ、その一方で諸事情により人の名前と顔を覚えるのが苦手だ。また、長いこと生きすぎているために若干浮世離れしたところがあり、基本的に周りから世話を焼かれる立場にある。(どちらかというとおばあちゃんの立ち回りとかいうんじゃないよ)

 そんないつも世話を焼かれているベリアルが珍しくお姉ちゃんムーブをするイベントがある。それが通称アザゼルイベント「生と死と、それぞれの個と」だ。
 このイベントの導入ではベリアルがアクィエルというメギドと行動を共にする場面がある。
 アクィエルはキャラクター造形として世間知らずとして設計されている。
 ではこの二人が行動を共にするとどのような振る舞いが起きるかと言うとベリアルがアクィエルの世話を焼くのだ。
 これね。よいんだよね。
 まさにこれこそが次女ムーブなわけでろ。

 やったことがある人は思い出せ。やったことがない人は復刻を心待ちにしろ。

 あるいはこれは先輩・後輩という関係でも言えるのかもしれないな。
 部活物で言うところの二年生、という学年。
 だいたいの部活物は主人公が入学するところから始まるからな。一つ上の先輩というのを思い出してみてくれよ。
 ちなみに今おれの頭に浮かんでいるのは「響け! ユーフォニウム」の二年生陣だ。南中カルテットの世代だね。うわー、考えてみると優子デカリボン先輩とか完全にそうだね。
 どちらかというと三年生になって、部長になってからのギャップの強さが印象的だ。普段は部長として先輩の面が強いけれども、香織先輩を見たときだけIQが下がって「香織先輩マジ天使」モードになる。
 対照的に中川夏紀先輩は普段主人公の黄前久美子に対して先輩先輩した態度をとっているけれども、こっちもさらに先輩である田中先輩に対して恐れているところもあり、あこがれているところもあり、なによりちょいちょい甘えているところもあり。なんていうか良いよね。
 ちなみに黄前久美子も奏という後輩ができたときはここにも後輩・先輩ムーブが現れてとても好き。

 考えてみると先輩-後輩という関係は時間がたつにつれて追加されていくものなんだなと思う。そして追加されるたびに新たな側面が見えてくる。
 
 先輩ー後輩、追加と聞くとなにか思い出すものはないかい?
 私はhololiveを思い出すね。
 最近hololiveは新人たちがデビューした。いわゆる六期生たちだ。
 先だってコラボが解禁されて、今までのメンバーたちは六期生たちと新たな関係性を構築しつつある。
 そして、その関係性を作っていくってことは新しい側面を見せるメンバーもいるってことさ。
 俺がとりわけ注目に値すると思っているのは「握力五十kg」天音かなただ。

https://www.youtube.com/c/AmaneKanataCh

 これまでの天音かなたのコラボにおける立ち位置はどちらかと言うと同僚、後輩、あるいは妹のような立ち位置にあることが多かった。

https://www.youtube.com/watch?v=wK1JJwutSWg

 

 このあたりの動画はわかりやすいね。あまねこコラボにおいては普段そこまでお姉さんの印象がない猫又おかゆからお姉さん感を引き出すことに成功している。ビッグゴッドミオーンはママなので。

 四期生なので下に五期生もいるのだけれども、あまり先輩という動きをしている印象はない。

振り回されたり

三下ムーブをしたり。
そんな印象が強い。

 ただ一人(実はあまり見ない組み合わせなのだけれども)五期生「桃鈴ねね」に対してだけはお姉ちゃん力の片鱗を見せていたりする。ねねねの妹力のなせる業か。

 よく考えてみれば、基本的に世話焼きな性格の天音かなたなのだから、しかるべき相手に対しては十分なお姉ちゃん力を発揮することは想定できたことかもしれない。
 しかも、いざ発揮されてしまえば、普段の妹力との差により恐るべき破壊力を持つことになる。

 そうして、今ここに六期生が入ってきて関係性が構築されつつある。
 その中で天音かなたの見せる新たな側面と言うのは、より強い破壊力を持つお姉ちゃん力だ。うだうだ説明するよりも見てもらった方が早いだろう。
 これだ。

 六期生の内の三人を家に招いてのおせち会。もちろんホスト役ということもありながらも、どこを切り取っても甘っあまのお姉ちゃんムーブですよ。
 みんなの妹的なポジションにあるラプ様やさかまたに対するだけではない。比較的六期生の中ではお姉ちゃん位置にいるいろは殿に対してもお姉ちゃんをしていることにご注目いただきたい!
 これは最初からお姉ちゃんの動きをしている人物の動きならばここまでの破壊力はなかっただろう。いままでの後輩・妹ムーブがあってからの攻撃力なのだ! 

 これは私の想像なのだけれども、もしかしたら天音かなた自身も自分の新たな側面に挑戦しているところがあるのかもしれないね。このおせち会もだけれども、先日行われた軽井沢別荘における垂れ流し配信なんかもホストとして企画を立てていく動きだった。
 どちらかというと今まではホスト企画とか小規模なコラボとか自己完結するコラボが多かった印象だけれども、むしろランダムな新しい関係性を作っていくタイプの企画、というのは新たな試みだと思う。どうにも本人は今のところなにか思うところがあるようなのだけれども、どちらの企画もリスナーにとっては良い企画だった。改善点があるのかはわからないけれども、あるのなら改善して、いろいろやってみてほしいな、と個人的には思う。
 実のところ、天音かなたの行動力とバイタリティとなによりも根性は驚嘆すべき値にある。今までそれは内側に向けられてきていたけれども、それらがコラボなどの企画に向けられていくならば、それはとても面白いことにあんるだろうから。
 
 ちなみにそんな天音かなたは今度の土曜日まで小休止、お掃除休暇に入るそうだ。いくら野生の生命力があるからといってフルスロットルを回し続けると壊れてしまうので、ゆっくり休んでほしい。
 休みあけにどんなことをするのか今からワクワクしている。
 
 もしもこの記事で天音かなたに興味を持ったという人はこの記事に載せたアーカイブやら、そのほかの切り抜きを少し見てみると良い。
 そして備えるのだ。天音かなたの復活、致命的な萌力があなたを焼き尽くす日に。
 

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