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憧れの大学生

今回初めて投稿させていただく兵庫県のuです。今回は、これまでの自分のお話を投稿させていただこうと思います。初投稿ですので、温かい目で見ていただければ幸いです。

2020年春、私は、待ちに待った大学生になることができた。去年1年間受験勉強を必死に頑張り、第一志望に合格することだけを考えて勉強してきた。いや、もっと前からかもしれない。思い返せば、自分は、中学の頃からいきたい大学があり、そこに入学するために高校は通過点だ、と思い、高校生活は恋愛もせず、友達もろくに作らず、勉強と部活を必死にやっていた。これが、第一志望合格に繋がるのだ、そう思い、必死だった。自分は、勉強と部活を必死にしていたおかげで、学校の成績は比較的優秀であり、3年生の夏には、第三、第四志望の学校の推薦をもらうことができそうであった。しかし、自分の学力なら第一志望に合格することができる。そう思い、もらえたかもしれない推薦を蹴った。

その後、受験の日まで、必死に勉強した。毎日塾に行くのは勿論、親知らずを抜いた日も、模試を受験した後も、花火大会があった日も、ハロウィンも、クリスマスもただひたすらに必死だった。途中で投げ出したい、そういう風に思うときもあった。だが、ここで投げ出したら過去の自分が後悔する。ただそれだけで、最後まで頑張ることができた。そして、とうとう受験の日を迎えた。

ここまで勉強を頑張ってきたのだから、絶対に合格する。そういう気持ちで受験に臨んだ。自分の志望校は、私立だったので、全学部日程、個別日程等で、多くの学部を受験し、トータル5日間第一志望を受け、そしてプラスで第二志望、第三志望の大学を5日間受験した。結果的に、10日間連続で受験をするということになった。体力的にも精神的にも大変だった。だが、これで第一志望の大学に進学することができる。やっと中学から目標としてきたことがかなうのだ。実際、これはできた、というような日もあった。しかし、現実はそう甘くはなかった。

結果的に受験結果は、自分の受験した10日間全て「不合格」だった。精神的につらかった。学校に行きたくなかった。これまで自分がやってきたことはいったい何だったんだ、自分のことが嫌になった。

それでも自分は、あきらめきれず、第一、第二志望の大学は、受験することはできなかったものの、第三、第四志望の大学を後期の一般受験で受験した。ここで合格すれば、推薦をとれていた3年の夏の段階を同じ結果のため、大満足とはいかないものの、まあまあ満足することができる、そう思っていた。

そして、受験を迎えた。前期の一般受験の時よりも多くの学生がいた。それもそうだ、前期の受験で国公立に合格できなかった人や自分と同じように前期で希望する私立大学に合格できなかったような人達が多く受験をするからだ。多くの人がいることが可視化されて分かったので、こんなにもいるんだな、と改めて大学受験人口の多さを実感した。だが、これまでやってきた通りにすれば大丈夫だ、そう思いそれなりの自信をもって受験した。

結果は惨敗だった。両方とも20点ほど合格点に届かなかった。もうだめだ、そう思っていたが、第三、第四志望の他にも第五志望の大学も念のため受験をしていた。そこの大学も結果は「不合格」。絶望した。悲しかった。親に滑り止めのために秋ごろに公募推薦を受けさせられており、そこに合格していたため、その第何志望かも分からないような大学に進学することになるのか、、、自分としては、嫌だった。これまで自分の思い描いていたような青春を捨てて勉強と部活を必死にやってきたのに、何も報われなかった。やはり、推薦をもらっておくべきだったのかな、そんなことを考えたりしては、日々が過ぎ去っていった。

そのように、色々なことを考えていた3月の末ごろに、突然、家の電話が鳴った。後期受験をした第五志望の大学からの追加合格のお知らせだった。あり得ないと思った。なぜなら、10点も合格点から離れていたからだ。しかし、合格した人が第一志望の大学に受かった等により自分の第五志望の大学を蹴ったのだ。まさに、奇跡だと思った。正直、電話がかかってきた時は気持ちが混乱した。もう滑り止めの大学に進学することを覚悟していたからだ。親には、その電話の後、すぐに第五志望の大学に進学することを勧められた。自分は、すぐには決断することはできなかったが、結果的にその第五志望の大学へ進学した。

ようやく大学生になることができた。すごく頑張った一年だったと自分でも感じる。結果的には、第一志望に合格することはできなかった。正直、まだやれたことがあったのでは、と思うこともあるが、後悔はない。この受験で得た経験は、かけがえのないものだろう。「受験は団体競技だ。」そういう風に言う人も多いが、自分はそうではないと思う。受験は、いかに自分自身が自分がどういう人間なのかを理解して、いかにつらいことに耐えられるか、ということだと思う。第一志望に合格できなかった自分の言葉が、誰かの心に刺さるとは全く思えないが、この記事を読んでいただいた人に言いたいことは、「挑戦することだけは、あきらめないでほしい。」確かに環境の問題で挑戦できないことも多いかもしれない、だが、たった一度でいい、挑戦したいと思ったことを挑戦できるように努力してほしい。挑戦したいと思ったことを挑戦できるようになった頃には、あなたは、一回り大きな人間になれていると思う。

ここまで、長々と拙い文章を読んでいただきありがとうございました。自分もこのnoteというものに初めて挑戦させていただき今後も週に1、2回のペースで更新していこうと思っています。これからは、色々なことを投稿させていただきたいと思っていますので、これからも自分の文章を読んでいただけると幸いです。今回は、ありがとうございました。

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