見出し画像

みんなで福祉を考えよう~『和寒町ふくしのまちづくり』から~

令和5年6月18日(日)和寒町恵み野ホールで「ふくしのまちづくり町民サミット」が開催されました。
和寒町では、社協で指定管理運営を行っている特養の老朽化をはじめ、人口減少・少子高齢化など、地域のあらゆる生活課題を確認し、誰もが住み続けられるまちを創るための「ふくしのまちづくり基本構想」を策定することになり、専門事業者による基本構想策定事業がスタートしました。

社会の変化とともに変わっていく住民ニーズ

これまで、和寒町は、介護保険事業計画策定時に住民参加型意見交換会、介護事業者の意見交換会など、幾度か住民が参加する意見交換会を開催してきました。
私たち和寒町社会福祉協議会は、充分ではないにしろ地域福祉の実践者として、共に事業に取り組んできました。

『明るいわっさむ会』介護事業者連携会議

いま、和寒町のような小さな自治体では、特養のあり方やマチの福祉をどうするのか、改めて考えているところは大変多いと思います。
思い切った施策を検討している自治体もあると聞きます。
和寒町内でこれまで実施した意見交換会の内容は、人口の激減や社会の流れで住民ニーズが変わり、新たな生活課題を検討する時期に来ています。
もう遅すぎるくらいなのかもしれませんが、遅かろうが早かろうが、あらためて課題に向き合うことは大切なのだと感じます。
当然、積み残されている課題についても、向き合わなくてはなりません。


施設の案内板

誰が、じゃなく、誰もが、みんなで

和寒町は、どちらかと言えば行政依存度が高いとされるマチですが、民間の方々の想いはないわけではないと感じます。
民間主導で!と、よく言われたりすることがありますが、民間は決して行政が何でもやってくれると思っているわけではなく、リーダー気質を持つ人材がいないことやアクションを起こす方法がわからなく消極的になるなど、想いを止めてしまう理由が様々にあるからだと感じます。

初夏の田園風景

行政とか、民間とか、区別してカテゴライズする必要は全然なく、地域に暮らし、関わりを持っていくのはどっちも同じです。今回の「ふくしのまちづくり」は、和寒に関わる多種多様な人が、全ての地域人として共に進めていくことができる場であると考えます。
 
行政へ依存しなくてはならなかった背景には、きっと和寒を開拓したときからの長い歴史の中にもあると思います。
今はそこには触れませんが、今回、縁もゆかりもない方々が新たな目でこの和寒町を見てくれることが、新しい和寒町に変わるきっかけになっていくのではと思います。
 

ふくしのまちづくりワークショップ

ですが、これから事業を進めていく中で、消極的な悪い癖が出て、「あれもダメ、これもできない、これは和寒には無理」などと、評価ばかりで実践できなくなると本末転倒です。
批判をせず相手を尊重し、どんな意見でも受入れ、まずは動くことを考え、『施設を作る創るサギ』とならないようにしたいものです。

ふくしのまちづくりワークショップ2

マチが、地域に暮らす私たちが、変わらなくては

マチの皆さんは、今回、ものすごく期待をしているかもしれません。
基本構想の受託事業者は、素晴らしい方々ですが、マチを何とかしてくれる、施設を作ってくれる影響力のあるリーダーではなく、地域の方々がまちづくりを進めていくためのプラン、きっかけを作ってくださる方々と思います。
 
和寒町は、もともと変化を好まない風土で、新しいモノやヒトを受け入れるのが得意ではありません。でも、ひとたび受け入れれば、とことん親身になるのも和寒町です。
今回もいろんな方が、和寒町のために動いてくれています。

街あるき施設見学

誰のための、何のための「福祉のまちづくり基本構想」か、自分たちの役割をしっかり考えて、和寒社協は、これからも協力してくださる方々と積極的に関わり、新しい風を感じながら一緒にふくしのまちづくりを進めていきたいと思います。

#和寒町ふくしのまちづくり基本構想   #ふくしのまちづくり町民サミット #介護事業所との意見交換会 #和寒町の地域を支えるための意見交換会
#明るいわっさむ会 #和寒の未来の福祉を考える実行委員会
#和寒町介護事業所連携会議

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?