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コロナの影響がほぼない農家の嫁より。

東日本大震災が起きて、原発事故があってたくさんの人が国会議事堂の前でデモをして。

それでも日本は何も変わらなくて、「このままこの国にいるのはマズイんじゃないか?」って思いが頭から消えなくて、一年なら海外で暮らせそうな(実際はギリギリだったけどもw)お金も貯まったし、会社を辞めて憧れのドイツのベルリンにワーホリで行った。

15ヶ月の生活は苦しかったこともたくさんあったけど、ベルリンはやっぱり最高でまだまだ残りたくて、仕事は見つかったのに、まさかのビザが降りないとゆー非常にまれなケースが起きてあえなく帰国。

帰国後は大阪の梅田のど真ん中でまた正社員で働き続けるも、再開発がどんどん進むのを見て「自然壊してビル建てて、そこに壁面緑化って!なんやねん!」という疑問が膨らみ、熊本地震があってわずか半年の南阿蘇村に移住した。

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そして縁あってトマト農家の嫁となり、母となってもうすぐ一年。

去年より家族も増えて幸せでしかない日々を送っていて、何よりすごいのは世界中を騒がせているコロナの影響がほぼ無いこと。

世界が混乱している最中でも「うちは大丈夫!」っていう安心感すら覚えてる。

それはもちろん、仕事を頑張ってくれてる家族がいて、日々癒しを与えてくれる息子がいたりするのもそうだけど、やっぱり「農を生業にしているから。」。

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もし仮に、ヨーロッパのようにロックダウンしてもきっと農家は日々、農業が出来る。というか、しなきゃいけない。

うちはこれから待ったなしでトマトもメロンも成長していくから、収穫しなきゃいけないし、管理もしていかなきゃいけない。

出荷できないようになったらそりゃあ困る。

でも最悪トマトと物々交換でお米とか、お肉とかお願いすれば助けてくれるであろう友人は日本全国に多数いる。

もし物流がストップしても、とりあえずトマトとメロンは育ててるし、野菜の種もいっぱいあるし、何より地域一丸となればなんしか食べ物も揃う。

最悪の最悪はそのへんのヨモギでも、つくしでも取って食べたらイイ。頑張れば鹿でもイノシシでも獲れるかもしれない←

よって、「とりあえず、なんとかなりそう!」である。

フランスではロックダウンにより、自宅で家族と過ごす時間が増えたことからDV被害の数が増えているそう。

ということは児童虐待とかも増えている可能性も大いに考えられる。

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うちはというと、家族で仕事も生活もしているから普段から言葉遣いや距離感に気をつけて、みんなで日々助け合いながら生きているし、何より別に家族でいる時間も普段と変わっていない。

むしろ太陽と共に仕事してるので、外に出ている時間の方が長くなっている。笑

加えて、ワナカムヨガスクールでヨガを学んでいるおかげで、普段から病気にならないための予防はもちろん、ちょっとした不調への対応、家族との向き合い方、心がザワザワしたときの対応も心得ている。

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不穏なニュースに心がザワザワしない訳ではないけれど、「大丈夫!」と思える精神状態を作れるし、ウィルスを撃退するための術だってたくさん教わっている。

そして、無益な情報を入れないためにテレビも持ってないから自分たちで必要な情報を選ぶこともできる。

こんな病気が流行ることはごくごく稀かもしれないし、こんな事態になるなんて私も想像していなかった。

でも東日本大震災とか熊本地震直後の南阿蘇村とかの状況を見てきて、無意識にいつか起こるかもしれない何かのための準備をずっとしていたのだと思う。

私の場合はそれはまず日本の中央から離れていくことだったのだけれど、結果として大正解だった。

今回、リモートワークで会社も人材の見極めとかも出来るようになるだろうし、この事態に仕事や生活を見直し始めた人も多数いると思う。

先にロックダウンしたフランスや、オーストラリアでは皮肉にも今まで人材確保に苦しんでいた農家に、職を求める人で溢れかえっている。

日本がそうなるかは分からないけど、農に関わる人を増やせるチャンスかもしれない、とちょっとワクワクすらしている。

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週末とか暇を持て余してる人がきっとたくさんいるだろうから、この機会にぜひおすすめの本がある☟

世界中が混乱している最中、いつもと変わらない普通の日々を過ごしている農家の言葉は本当に説得力がある。

布マスク二枚家庭に送るくらいなら、絶対この本の方がいいと思う←


でも、


もし、本じゃなくて、誰かと話をしたいとか、不安や恐怖に押し潰されそうとか、そんな人がいたらまず連絡してほしい。

話を聞くことしか出来ないかもしれないし、私に何ができるか分からないけど、この病気の蔓延を止める一手は恐怖や不安を無くすことにあると思う。

こんな状況でも普通の日々を過ごせていることに感謝して、私は明日もみんなのご飯を作ろう。



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