見出し画像

「クソバイス」を無くすために、私なりに考えたこと

子どもができてから、本当に自分がこの類の「クソバイス」を自然にしていそうで、自分の発する言葉に敏感になってしまった。

私も結婚、出産する前は度々このクソバイス(それにしても辛辣だしキツいし、わたしはあんまり好きな言葉じゃないけど)を喰らっていたように思う。

でもいざ結婚も出産もして、子どもが出来たら「結婚もいいもんだし、マジで子供は可愛いの最上級を何乗にしても足りないくらい可愛くって愛おしくて、マジ女でよかった。」っていうのが正直な感想で、この体験をしたらクソバイスをしたくなる人の気持ちも重々分かる。

ただ、価値観が多様化して、”ダイバーシティ”という言葉がだいぶ浸透してきた日本でクソバイスをするのは時代遅れ。

であるのだけど、一方で、子育てって楽しいし、家族を作るって悪いもんじゃないんだよっていうメッセージをきちんと若い世代に伝えていくことの重要性も感じる。

だって現実的に考えても日本の少子化も晩婚化も止まらないし、誰がこの国の人口支えていくんだろう?って疑問に思う訳で。

じゃあ私が出来ることって何だろう?

クソバイス以外の方法で一市民レベルで出来ることを考えたら、やっぱり楽しく子育てしている現場を伝えていくことしか出来ない。

そして、1つ言えるのはやっぱり楽しく子育てをしやすいのは確実に地方だと今回の帰省でも実感した。

というか、熊本だからなのか、関西では電車乗っててもだーれも話しかけてこないし、たまに息子ににっこりしてくれる人がいるくらいなのだけど、やっぱ熊本では高校生の男の子が息子をあやしてくれたり、小学生の女の子が息子を温泉で可愛い可愛いと褒めてくれたり、スーパーでは知らないおじぃちゃんが息子にいないいないばぁしてくれたり、

「子ども、ウェルカム〜〜〜!!!!」

な雰囲気がまずありがたい。これについては過去にも伝えてるけど、何回でも伝える価値があるくらい、熊本のいいとこ、熊本の宝だと思う。

画像1

(伊丹空港ではまず勧めてももらえなかったし、数も足りてなかったベビーカーは、熊本空港ではいつも乗務員さんが貸し出してくれる♪)

こうやって、まず子どもウェルカムー!な雰囲気の街に住んでると、

「子ども欲しいな!もっと産みたいな!」

って思う人が確実に増えると思う。

一方で、個人的にすごく気になっているのはいわゆるLGBTQに当てはまる人たちのこと。

これはLGBTQに優しい街ベルリンに住んだから。ベルリンに住んで本当に良かったと思うのは「LGBTQに優しい街はみんなに優しい」ということを実感として得られたこと。

電車の駅が虹色の電飾をしている地区のすぐそばに住んでいたこともあり、まぁ超絶ムキムキイケメン同士のカップルもたくさん目にしたし、当事者の友だちもたくさん出来て、みんなが自分に自信を持って、楽しそうに自分らしく暮らしている姿を日々目にすることは、当事者ではない私でも本当に嬉しかった!

画像3

(虹色に彩られたNollendorf Platz という地下鉄の駅。周りも虹色でいっぱいで、私はこの隣の駅のかなりヤバイ通りに住んでたw)

そんなベルリンはクラブの数もめちゃくちゃ多くて、昔は女性禁止のクラブなんかもあって(知る人ぞ知るBerghain。これはまた別の機会に紹介するとして)、そんなクラブでわたしが衝撃的だったのは車椅子の人が楽しそうにクラブで音楽を楽しんでいたこと。

車椅子だからってクラブに来たらいけないなんて決まりはないけど、「あぁ、いい街に住んでるなぁ」ってその時に思った。

それはきっと同性愛者の権利を認めたり、he, sheではない第三の姓についての呼び方を議会で議論したりすることのできるベルリンだから、車椅子の人でもクラブに行きやすいし、だからこそ世界中からどんどん人が移住してくる街なんだなぁと肌で感じた。

だから地方都市が生き残る道として、思い切って「LGBTQ特区」とかを作って、都市とか街単位で同性婚の権利を認めたり、手術の助成をしたりすればきっと移住者も増えるだろうし、そうすればその地域の文化レベルも高くなるし、くまモンがレインボーフラッグでも持って熊本でラブパレードでもしようもんなら熊本はもっと面白い街になるだろうなぁ〜なんて思ったりするんだけど。

画像3

それがSDGsでいうところの、誰も取り残さないっていうことに繋がったりするのかなぁ、と。

ベルリンにいた時に聞いたのはレズビアンカップルが子どもが欲しくて、ゲイの友だちと話してたら彼も子どもが欲しかったから、3人で子作りして、3人で子育てをすることにした、という話で(なんか日本でもそんなドラマがあったけど、なんかそれは悲壮感に溢れてたw)これぞ多様性なんて思ったのだった。

他にも例えば北欧のように不妊治療に助成をするとか、同性愛者同士であっても里子を迎えられるとか、いろいろ世界中を見渡せば日本よりはるかに家族を持つという当たり前の権利について手が届きやすいようにしている制度はたくさんあるから、少しでも日本がアジアの中で先陣切って本当の意味でのSDGsを実現出来る国になればいいなぁ。

そして、そうやって多様な家族のあり方とかが増えれば、きっとクソバイスする人も減っていくし、結婚しない、子供を持たないという選択をする人に対しての風当たりも変わってくるのではないかな?

熊本でラブパレード、実現したらまずは卓球さんに回してもらわなきゃ!

そして、私はこれからも熊本の地での楽しい日々を伝えていこう!♪

実はこうやって日々いろんなことを考えている農家の女性たち。

こんな農家の嫁の話はもちろん、農家の旦那さんのお話、そして農家以外にも元ギャルモデルで現在はエシカルファッションに取り組む鎌田安里紗さんや「東京生まれ、無農薬育ち」の野菜を育てるOme Farmの太田太さん、映画「よみがえりのレシピ」/「おだやかな革命」の監督である渡辺智史さんなどなど本当に多岐にわたる今を輝く皆さまからの寄稿文も載っている「耕す女」!絶賛発売中です!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?