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レビュー『文系AI人材になる―統計・プログラム知識は不要』

ぼくはもともと文系なので、『文系AI人材になる』をすぐに手に取りました。

タイトルに惹かれて手に取ると、これがもうドンピシャ!

難しい話は一切なしで、文系ができるAIの仕事について、分かりやすく解説。

「AIを作る」のではなく、「使う」ための本で、文系のためのAIキャリアについて書かれています。

この本で学んだ3つの視点について、詳しく紹介します。

おおまかな見取り図をゲット

まず、この本では、AIの種類とそれぞれの仕組みについて、分かりやすく解説。

AIってひとくくりに言っても、実は色々種類があります。

たとえば、画像や音声から情報を識別する「識別型」、過去のデータから未来を予測する「予測型」、人と自然な会話をこなす「会話型」、そして、指示通りに作業を実行する「実行型」。

それぞれのAIの「作り方」(!)と、企業の具体例が載っているので、イメージがわきやすかったです。

また、ディープラーニングなどのAIの基礎知識も、図解付きで分かりやすく説明してあって理解しやすいです。

「文系AI人材」になるための4つのステップ

本書では、AIと働く力を得るための4つのステップが紹介されています。それは、

  1. AIの基本を丸暗記:AIって何? 種類は何がある? それぞれの仕組みは? といった基本的な知識を身につける。

  2. AIの作り方をざっくり理解:実際にAIを作るにはどうすればいいの? ということを、大まかに理解する。

  3. AI企画力を磨く:AIを使ってどんな企画ができる? 企画書はどうやって作る? という、企画力を磨く。

  4. AI活用事例を知る:実際に企業でどのようにAIが活用されているか、事例をたくさん見る。

この中で、とくに興味深いのが「AIの作り方をザックリ理解」というステップ。

作り方という大前提を知ることで、的外れな活用法を避けることができ、より本質的なAIの活用法を導きだせます。

AI企画力を磨く

本書では、AIの企画力を磨くためのフレームワークとして、「解像度を上げる5W1H」が紹介されています。

What:何をしたい? (例:売上を上げたい、顧客満足度を向上させたい)
Why:なぜそれが必要なのか? (例:競合他社に打ち勝つため、顧客離脱を防ぐため)
Who:誰が使うのか? (例:営業部、顧客サービス部)
Where:どこで使うのか? (例:Webサイト、コールセンター)
How:どのように使うのか? (例:顧客データを分析して、最適な商品を提案する)

AIの「活かし方」にフォーカスしたのは、この本の真骨頂だと感じました。

この通りに進めれば、ちょっとした企画書はすぐに作れそうです。

まとめ

文系AI人材になる』の良いところは、事例が豊富なこと。

AIってなんだか難しそう… と思っている人にも、実際に企業でどのように活用されているかを見ることで、イメージが湧きやすいはず。

そして、企画にAIを活かしたいけど、どこから手をつけていいかわからない… と思っている文系の人に、ぜひこの本を手に取ってみてほしいです。

AIを「作る」のではなく「使う」ための本なので、文系のAIキャリアを考えられる良い一冊。

きっと、AIの世界の面白さにワクワクできます!

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