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にんちゃん母との暮らし③【認知症という病気】

認知症の母と一緒に暮らしながら仕事と介護をするために、田舎の営業していない旅館に引越ししました。

田舎への引越し(移住)といっても「ワーケーション」ではありません。。。
 ※「ワーケーション」とは、「ワーク」と「バケーション」を合わせた造語です。

人は誰しも病気になることがあります。
自分もおととし乾癬という謎の病気になり原因を調べると半年後やっと扁桃腺が原因だということがわかりました。
そして扁桃腺の摘出手術を行い今は病気は完治はしました。

乾癬の症状

しかし母の認知症という病気はこんなに医療が進化した現在でもいまだに完治できる薬や対処方法がありません。
人はどうして認知症になってしまうのでしょうか?
不思議です、人は長生きをしてはいけないという神様のお告げか何かなのでしょうか?
自分は神様は信用していないので、お告げではないと思いますが、認知症になる人もいれば生涯ならない人もいます、本当に本当に、、不思議です。


最近のドラマや映画でも認知症を題材にしたものが多くありますが、自分がまさか認知症の母の面倒を見るなんて人生の中で考えもしなかったので、実際当事者になってみると、、、正直認知症の母を介護していくことの大変さを今は痛感しています。
世の中には認知症の親を介護する立場になった方は一体どうやって介護しながら仕事をして生活しているのか不思議で仕方ありません。。。

認知症の母を見ることになるとは全く思っていなかった2020年に戸田恵梨香さん、ムロツヨシさん主演で金曜ドラマ「大恋愛」という認知症をテーマとしたドラマが放送されました。
見ていて後半は涙が止まらず近年稀にみる最高にいいドラマだったと思います。しかし今思えば、ドラマになるということは少なからず現実でこのようなことが世の中に起きているということなのです。

ムロツヨシさんの演技は素晴らしいですね!

大恋愛」はネットのサブスクで視聴しようとすると TSUTAYA DISCAS でしか現在視聴できません。
通常有料ですが、現在30日間0円お試しキャンペーンやっているのでお時間ある方はぜひ見てみてください!
ドラマの途中ではニヤニヤしてしまったり、見終わった時には涙が止まらない自分がいるはずです。

TSUTAYA DISCASは、TSUTAYAが運営しているサブスクサービスで、DVDやCDなどが宅配レンタルできます。


と認知症は不思議で大変だということは身に染みてわかったのですが、現実はこのままでは終わりませんでした。

旅館には、、、都会にある当たり前のものがいくつかありませんでした!?

まず、
・エアコン
・テレビのアンテナ
・洗濯機置き場
・洗面台
・出前館やUberEatsの出前 などです。


引っ越して、まずは畳の部屋を全面防虫シートと8畳¥12,990 (税込)の格安カーペットをひき、認知症の母と一緒に新しい生活をするので母の部屋を最優先に、急いで家具の配置や寒さ対策を整え、母が快適に過ごせるようにしました。

とりあえず防虫シートと8畳¥12,990 税込の格安絨毯

そして母はテレビっ子世代であるため、、、
「 テレビが見れないのは困りますよ! 」と言われてしまい、テレビのアンテナをホームセンターに買いに行き屋上につけ、部屋まで約30m配線をし、何とかテレビは見れるようになりました!

中々アンテナの向きがわからず映るのに3日もかかってしまいました😢
初めてテレビにニュースが映った時はちょっと感動してしまいました(笑)

7階建てなので屋上から隣の川をみると本当に高く足がすくみます。。。 アンテナ設置時は工具落としたら2度と取りに行けないので慎重に作業です

しかし、風が強かったり雨が降ると…突然見れないチャンネルが続出してしまうのです。。。😢
 なぜでしょう???
いまだにこの問題は解決できていません。
特に4、5チャンネルは見れる日が中々ありません😢

テレビに線が入ったり、映らないなんて人生初めてです。。。

ちょっとビックリです!!
最近では時々8チャンネルも見れなかったりします。。。
そのうち全局見れなくなりそうです(笑)
やっぱりドラマなどはネットのTVer(ティーバー)などで見ないとダメそうです。


それとエアコンがないので社長さんからかりた灯油ストーブをつけると1日灯油が18Lも消費してしまい!?
1ヵ月灯油ストーブをつけ続けると6万円ちかくかかってしまうので燃費のいい小さな石油ファンヒーターを2台買い1ヵ月の灯油代を1/3の2万円ぐらいにしました。


これで母の部屋は何とかなったので大きな部屋を家具で区切り次は自分の仕事場兼自宅にする場所に有線でLANケーブルをひき仕事道具の配線などを引いて東京のように仕事ができる環境を作りました。

正直結構疲れました・・・人生で初めて手の平というか指がずっーと痛くて煙草にライターで火をつけようとすると指が痛すぎてビビりました。。。
結局10日間ぐらいで治りましたがこんなことってあるんですね…(笑)


そんなこんなをしていたら、、、あっ!という間に2週間がたちまたまた事件が起きました!
持っている洋服をすべて着つくしてしまい明日着る洋服がなくなってしまったのです。。😢
もともと『 フランス人は10着しか服を持たない 』という本を読んで感化され、服の断捨離をしてしまい今は洋服はあまり持っていなかったのですが…

そこでとうとう東京から持ってきた洗濯機をつけようとすると、、、
はいっ!、またまたあるはずの給水の蛇口と排水する管の場所がないのです。
もちろん普通の廊下に引っ越し屋さんが洗濯機を置いていったので当たり前です。
部屋を借りている社長さんからは「 好きな場所に洗濯機と洗面台つけていいからね~ 」っと中古の洗面台をいただいていました。
つけてもいいと言われてたのですが。。。配管がないとは…
実は東京にいるころ真剣に配管がないとは思っておらず、現実逃避しそうなところをまずは気持ちの切り替えをして!

初のDIYで洗濯機とついでにいただいた洗面台をつけることにしました!
そんなときの為にDIYのYouTuberさんである
自分に正直に生きる-https://www.youtube.com/@jibunni-shojiki
ポレポレDIYチャンネルhttps://www.youtube.com/@polepole_diy
さんの動画がとても役に立ちました!

自分に正直に生きるのご夫婦と鶏4羽(ちょこ・くるみ・こむぎ・ゆず)とモズ子は見ていて癒されます!
鶏も一緒に家族のように過ごしていると人間の声がわかるんですね。
奥さんが「 みんなお散歩にいこう~ 」って呼ぶと4羽の鶏は飛んでくるのです!ちょっと見ていて感動してしまいます!
ちょっと日々の生活に疲れた方は一度見てみると心が癒されますよ~(笑)

一人ぽつんと寒い廊下にたたずむ中古の洗面台…

一句読んでる場合ではないので、まずは設置する場所の寸法を測ってホームセンターに行き給水・排水用の配管のホースと塩ビパイプとT字分岐のプラグやネジ部分に巻くシール材などを仕入れに行きました。

トイレまでは水道が来ているので、そこから分岐し洗濯機と洗面台にT字プラグで給水分岐で配管をしていけばいいはずです。
トイレの壁に穴を開けて配管を通し、床には排水するための大きな穴を開けました。
すると床の下はすぐコンクリートで排水管の通り道がありません😢
さすがにコンクリートを斫って配管の設置はしんどいので床より上に排水管をつけることにしました。
すると、今度は洗濯機の排水ホースより排水管の位置が高くなり…こりゃ駄目だということになり、、、考えて洗濯機の下に板を引いて洗濯機を嵩上げすることにしました。

そして排水管は既存のパイプを切断し、間にT字の塩ビ管をいれて配管しました。
今は16時ぐらいになると暗くなり始めるので最後はスーパーウルトラ急ピッチで頑張りました。

結局2日間で洗濯機と洗面台は設置ができ、今までたくさんたまった洗濯物をやっと洗うことができました!!
これで一通り東京で生活していた状態になり、仕事もできるようになりました。

洗濯機の嵩上げ調整って簡単そうで一人では中々できませんでした。。。


ここまで約1ヵ月間色々大変なこともありますが、良い事もありました。

ここでは食材によりますが都会の半額以下で買うことができます。
例をあげると大きな白菜が一玉150円、キャベツが二玉100円、いちごが4パックで1000円などとにかく食材がやすくおいしいのです。
水道水は売っているおいしいお水にも負けないぐらいおいしいです。
旅館の横に流れている川は温泉に入りながらみても透明度が高く川底まで見ることができます。

自分は一度も結婚をしたことない昔っからの独り身なので食事は基本自炊で、食材さえあればごはんには困りません。
ところが、母は新宿で40年も飲食店を経営してきて舌が肥えているので少しでもおいしくないものは「 No thank you 」といって食べてくれません。。。😢
なのでごはんづくりは大変です。

ただ、おいしいっといったものは1週間で2回位作っても食べたことを忘れてしまうので「 おいしいねぇ~」っていって食べてくれます(笑)

あとは栄養のバランスを考えて献立を立てればいいのでここはちょっと認知症の病気に感謝しなくてなりませんね。
母でも食べてくれる簡単な料理のレシピはMen's Cookとして掲載していきますので時間あったら作ってみてください!

なるべく20分以内でできる簡単レシピをご紹介していきます

そんなこんなで50年近く住みなれた都会をはなれ、認知症の母と二人で田舎の旅館で一緒に生活する人生が始まりした。
仕事はIT関係とコンサルティングの仕事ですのでネット回線があれば都会とほぼ同じ仕事ができます。

ここは窓を閉めていると本当に何も音がしません。
防音の静けさとは違い、心底しずかだなぁ~っ感じる静けさです。
窓を開ければ川の音がして新宿のようなパトカーや救急車のサイレン、若者が酔っ払って大きな声で叫んでいる声など一生聞くことはないと思います。
少し心が落ち着くような気がします。

正直田舎へ引越しすることは自分は何があってもありえないとずっーと考えていました。
しかし、母の認知症が進んでしまった状況ではそうも言ってられず気持ちと考え方を切り替え移住することを決断しました。
移住してそろそろ2ヵ月が経とうとしています。

最初の1ヶ月は住む為にやるべきことをしてきて、あっという間に過ぎてしまいました。
そしてまた1ヵ月が経ちました。。。
思うことはたくさんあります。

この続きは次回にしようと思いますので参考になったと思う人はフォローをお願いいたします。

では、また『 にんちゃん母との暮らし④【認知症という病気】』で記事を書きたいと思います。

読んでくれてありがとうございました。

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