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母の着物

画像は母が嫁いできたときに、持たせられたという帯です
柄は勢いがあり、若いお嫁さんであればまだ粋に締めるに相応しいと思います
大事に取ってありました

この他にも羽織りや御召、自分で縫ったというウールや木綿素材まで、わたしは着物着ないので全く分かりませんが、「何で今まで仕舞ったままだったの」と思うぐらいたくさん出して見せてくれました

余裕という漢字は着物をたくさんという字

なるほど、衣偏にゆう(谷)
衣服がたくさんあるのが余裕なんですね
昔は嫁がせるのに、タンスに着物をたくさん詰めて持たせたものなんだと、みんなそうしてもらったと話しを聞きました(初耳、そして着物も初見)

こんなに可愛い着物なら、着て出かけたらよかったじゃん!というのは勝手な言い分で、
そんな出かける場所も、機会も、時間もなかったというようなことを、遠回しに話してくれた母

いまだったら洋服の替わりに、さらりと着て出かけてご飯でも、なんて、むしろ思うけど、時代がそうではなかったんだね

おばあちゃんが、母を思って持たせた着物達
おばあちゃんの気持ちといっしょに、お守りみたいに母を長らく守ってくれてありがとう


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