日常のあらゆる場面で、僕はスイッチを押している。
これは物理的なものだけではなくて、どちらかというと内面の、心のスイッチ。
スイッチがあると、なんとなく日常が少しカラフルになる。

僕は1日2回、お風呂にはいる。
あさ、目が覚めて最初に向かうのはきまって風呂場。
サッとシャワーを浴びて、まだふとんに戻りたいと駄々をこねる脳をたたき起こす。
これが僕の1つ目のスイッチだ。

仕事に行くときのBGMは何がいい？
『プラダを着た悪魔』の「Suddenly I See」なんていいかもしれない。
映画では主人公アンドレア(アン・ハサウェイ)が朝身支度をして面接に向かうシーンで流れる。
何気ない朝が、これから起こる1日への期待に満ちたオープニングに変わる。
憂鬱な気分がぱっと明るくなるような、そんな電球のスイッチをカチッと押して僕は朝の電車に乗り込む。

でもかなしい時に、無理に明るくなるスイッチはいらない。
そんなときは膝を抱えて、涙が湖をつくるまで思いっきり泣いちゃった方がいい。
そこに舟を浮かべて乗りこむ頃には、きっと少しらくになっているはずだから。
スイッチのない自然さが、時に身体を整えてくれる。

よる、最近は帰ったらすぐにお風呂にはいる。
余裕があったら浴槽にお湯を張り、電気をけして入浴する。
くらやみの中で入るお風呂って、見た目は変だけど不思議とすごく安心する。
この”くらやみお風呂”の中で、僕は目を閉じて内省し、これまでのことやこれからのことを考える。
そうして頭の中を整理する作業が、僕にとって心の充電をするスイッチになっている。

他にも、休日に映画や温泉に行ったり旅行に行ったりして非日常のスイッチを入れるし、TEDとかのすごい人の動画を観てやる気スイッチを押したりもしてる。

唐突に、「やる気スイッチ 君のはどこにあるんだろう」って歌うCMを思い出した。

あなたにはどんなスイッチがありますか？
きっとみんな違って、それぞれ個性が出る。
どれがいいとか間違ってるとかはなくて、自分にとって一番いいスイッチを探すのが大切なんだと思う。

心の切り替えは、あなたを守ってくれたりもするし、元気にしてくれたりもする。
あなたらしいスイッチを見つけたら教えてね。
あなたらしいスイッチは、あなたらしさそのものだと思うから。

オンとオフを切り替えて、心を動かしたり休めたりして、
僕たちはこの単調な日常に、彩りを与えて暮らしてる。